単一アンカーコイルと地磁気センサによる3次元位置推定
○白井 僚,橋本 昌宜(大阪大学)
本発表では,コイルが生成する直流磁界の強度と方向の双方に着目することで,単一のアンカーコイルのみを用いてロバストな3次元位置推定を実現する手法を提案する.本研究では,コイルが生成する磁界を数値解析によって計算し,磁束密度ベクトルからセンサノードの位置を特定するための手法を確立した.確立した手法を地磁気センサを用いた実機で検証することで,提案手法の実現可能性と性能を評価した.実機評価の結果より,提案方式はアンカーコイルからの距離が125㎜以下の時は最大誤差3.5mm,アンカーコイルからの距離が250㎜以下の時は最大誤差6.5㎜で,それぞれ3次元位置推定が可能であることが明らかになった.