ワイヤレスセンサーネットワーク用オシレーター
○山本 晃徳(電気通信大学)
本研究では,低消費電力で動作するリング発振回路を提案する.
提案回路はブートストラップインバータを使用し,65nmSOTBプロセスで設計された.
従来のブートストラップインバータに使用されているMOMキャパシタの代わりに
MOSキャパシタを用いることで回路面積を削減した.
ポストレイアウト結果により,提案回路は電源電圧0.5Vで860–968MHzの発振周波数範囲を有し,
920MHzでの消費電力は23.4 μW,オフセット周波数1MHzでの位相雑音は-89.3dBc/Hzであり,FoMは-164.9を達成した.
WSNに用いられる無線センサ用途への期待ができる.