脳波取得フロントエンドにおけるシステムレベル周波数多重化
○三河 樹由,河添 翔平,福岡 龍人,中野 誠彦(慶應義塾大学)
脳波の測定では多チャンネルでの測定が重要であり,さらにCMOS回路を用いた脳波取得フロントエンドではフリッカノイズの影響が問題となっている.チョッパ安定化及びディジタルドメインでの復調手法を用いて周波数多重化することで,単一の増幅器及びADコンバータで多チャンネルの信号を取得するシステムを提案する.この手法により,従来のチョッパ安定化回路と同等の回路規模で,信号の多重化とフロントエンド全体におけるフリッカノイズの除去が可能となる.理論的な解析及びMATLAB/Simulinkシミュレーション,0.18μm CMOSプロセスによる試作によりシステムレベル周波数多重化の検証を行った.