圧縮センシングと独立成分分析を用いた低消費電力脳波計測システム
○勝俣 駿,兼本 大輔,永井 孝太郎,大木 真(山梨大学)
脳波は重要な生体信号のひとつであり,脳波の特性で脳病の診断に役立てることができる.無線脳波計測用デバイスは有線タイプと比べ手軽に脳波の測定ができるが,搭載できるバッテリー容量が限られているため,搭載回路の低消費電力化が求められている.一方,圧縮センシングの手法を用いると,従来のナイキストレートサンプリングより少ないサンプル点数から信号を復元でき消費電力を抑えられることが分かっている.しかし,測定中に混入するアーチファクトがスパース性を阻害し,復元精度が悪くなる問題がある.そこで本研究では,信号の復元前に独立成分分析を用いてアーチファクトを分離する新しい脳波計測の為のシステムを提案する.