準同型性を有するPaillier暗号の高性能ハードウェア実装
○Chun Cai(東京大学)
近年、IoTの普及に伴い、クラウドスペース内の集中的なデータの量が爆発的に増加し、純粋なデータ暗号化では広範囲のセキュリティリスクに対処することができません。Paillier暗号システムは、準同型暗号化方式として広く利用されており、色々な分野で広く使用されています。しかし、大量のデータ量とセキュリティにより、認証のたびに膨大な時間のかかる計算プロセスが必要となるため、計算効率の向上が特に重要になります。 本研究では、Paillierの計算時間をさらに短縮するために、専用のハードウェアアーキテクチャを設計し、プロセスの並列度を高めることで、大幅に高速化できることがわかりました。