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ポスターセッション発表概要
電圧制御発振器を用いた時間インターリーブA/D変換器における3次非線形性のデジタル補正
○木原 崇雄,宮腰 佳祐,吉村 勉(大阪工業大学)
電圧制御発振器(VCO)を用いた時間インターリーブ型A/D変換器(TI-ADC)は低消費電力かつ高分解能でRF信号をサンプリングできる。しかし、VCOの非線形性により3次高調波(HD3)と3次相互変調歪み(IM3)が生じ、ADCの分解能を低下させる。本研究では、直接RFサンプリング受信機においてTI-ADCの3次非線形性を低減するデジタル手法を示す。正弦波を用いた補正モードで非線形性の大きさを推定し、変調波を用いた動作モードでTI-ADCで生じるHD3とIM3成分を除去する。MATLAB/Simulink上で本補正構成を設計し、HD3を29 dB低減し、さらに16-QAM信号の EVMを1.6%向上させることができた。
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