ガロア体演算に基づく暗号ハードウェアにおけるHT検知技術
○伊東 燦,上野 嶺,本間 尚文(東北大学)
昨今,情報化社会の深化に伴い,秘匿通信や認証などを支える基盤技術としてのガロア体算術演算による暗号ハードウェアが広く使われている.しかし,その一方で,ハードウェアトロイ(HT)と呼ばれる,LSI製造時にサードパーティによるバックドア挿入の危険性が指摘されている.特にHTが暗号ハードウェアに挿入された場合,秘密情報漏洩の危険性が考えられるため,その検知・対策手法の検討が重要になってきている.本発表では,ガロア体算術演算回路上へ挿入され得るHTを検知するための手法を提案し,本手法を用いることで実用的なHTを検知可能であることを実験的に示す.