講演概要
光電融合デバイスとIOWN
person 川島 正久(日本電信電話株式会社)
NTTではICT基盤全体の革新を目指してIOWN構想を発表し、パートナー各社・各団体とその実現に向けて取り組んでいる。世界のデータ流通量と、そのデータを処理するために必要な電力消費量の予測では、急激な増加を続ける見込みであり、持続可能とは言えない状況にある。IOWNでは光の技術によってこの問題を解決し、持続可能な経済と社会の発展を目指している。その中心に位置するのが光電融合技術およびデバイスである。光は電気に比べ、伝送周波数の上昇に対するエネルギー効率が極めて高い。現在、光は長距離伝送に利用されているが、IOWNでは光電融合デバイスを用いてコンピュータの内部の伝送にも光を活用する。これにより高い電力効率を実現する。本講演では、光電融合デバイスおよびIOWNが与える影響、現状の取り組みについて紹介する。