講演概要
データセンタにおける光スイッチング・システム動向ならびに光スイッチング集積素子・エッジ/クラウドコンピューティング基盤応用の研究開発
person 植之原 裕行(東京工業大学)
データセンタの大規模化・消費電力増大・遅延の課題解決手段として、光スイッチング技術の導入の研究開発が進んでいる。その着眼点はネットワーク構成のフラット化による低遅延化および電気/光変換の削減による低消費電力化である。その構成には信号の経路の制御方式に応じて光サーキットスイッチ・光バーストスイッチ・光パケットスイッチがあり、それぞれの求める動作速度に適した光スイッチ素子が存在する。本講演では、その研究開発の概要を説明する。また、近年では高速無線技術の発展とAIや自動運転などの応用の展開に応じて、遠距離の大規模データセンタへのデータ送受信遅延の課題解決のため、無線ネットワークの近端(エッジ)に小規模コンピューティング資源をもつμデータセンタを設置し、光スイッチングシステムを介したエッジ連携によるリソース拡大の可能性の研究も行っている。その検討状況についても報告する。