人工知能（AI）技術および深層学習技術が脚光を浴びてから数年が経過し，その理解が深まるにつれ，もはやAIは未来の技術ではなく，社会を支える基盤技術の一つとしてその立場が確立されつつあります．GPUによる大規模演算処理能力を前提とした高度学習システムや，FPGAあるいは専用チップによるエッジ向け推論特化型プロセッサ等，必要な処理と求められる要件に応じた様々な開発事例が報告されている一方，AI技術の社会実装を現実のものとするためには，様々なレイヤの技術者が一丸となって解決すべき課題が未だ数多く存在します．
　そこで，今回のLSIとシステムのワークショップ2019では「社会を支えるAIハードウェア技術の開発最前線」をメインテーマといたしました．第一人者による招待講演とパネルディスカッションを通じて，AI技術の社会実装に向けた課題の共有とその解決策，今後の将来展開について議論いたします．
　併設するポスターセッションでは，「LSIとシステム」に関するソフトウェア技術， CAD/EDA技術，標準化技術，実装技術，デバイス技術，回路技術，アイデアから実際の開発LSIまで，幅広い内容を対象とし，ご来場者と学生、若手研究者との活き活きとした情報交換の場を提供いたします．活発な議論を通してジョブマッチングの場としてもご活用下さい．