大会終了のご挨拶

平成25年電気学会産業応用部門大会を無事終了することができました。
大会期間中は,日本全国から多数のご参加をいただきありがとうございました。
お陰さまで,1000名を超える参加登録をいただき盛況な大会でした。
大変ありがとうございました。

実行委員長 田中俊彦

平成25年産業応用部門大会(山口大会)

実行委員長挨拶

 

実行委員長 田中 俊彦(山口大学)
 

第27回となる産業応用部門大会は,平成25年8月28日から20日に山口大学吉田キャンパスで開催させていただくこととなりました。平成11年3月には,電気学会全国大会が開催されており,本学吉田キャンパスを訪れたことがある会員も多数おられると思います。

山口大学の前身は,1815年4月15日長州藩士の上田鳳陽によって設立された「山口講堂」まで遡ることができます。この山口講堂が山口高等学校となり,文理学部を経て現在の人文学部と理学部となっています。したがって,山口大学は間もなく創基200年を迎えます。経済学部は山口高等商業学校,農学部および共同獣医学部は山口獣医畜産専門学校,教育学部は山口師範学校と山口青年師範学校をそれぞれ前身としています。これらの6学部が設置されているのが山口市の吉田キャンパスです。医学部は,宇部市に設置された山口県立医学専門学校を前身とし,工学部は宇部高等工業学校を前身としています。このような歴史的背景から,山口大学は山口市の吉田キャンパス,宇部市の小串キャンパス,および常盤キャンパスの3キャンパスからなっています。大会の規模および宿泊施設を検討し,平成25年の産業応用部門大会は吉田キャンパスでの開催といたしました。

大会開催にあたり,実行委員会には宇部市,北九州市および広島市の教育機関,さらに電力会社の方々に委員として参加していただき準備を進めています。特に,工学部のある常盤キャンパスと吉田キャンパスが離れているため吉田キャンパス内の留学センター教員が委員として加わっており入念に準備をしているところです。大会では,これまでの部門大会と同様にオーラルセッション,ヤングエンジニアポスターコンペティション,特別講演,懇親会を行う予定です。特別講演では,自動車メーカ在籍中にスポーツカーの開発を手がけられた山口東京理科大教授ならびに地元ゆかりの研究者であります萩博物館特別学芸員の方々にお話をいただく予定です。一方,宇部市は工業都市であり,産業応用部門の観点からは興味深い施設が多数あります。今回の見学会では,地元企業のセメント工場などを同社の私道として日本一の長さである専用道路を通って見学するツアーを計画しています。

現在,産業応用部門25周年記念としてロゴマークを募集していることは会員の皆様のご承知のとおりと思います。今大会では,このロゴマークの"お披露目"が行われます。

さて,東日本大震災後に電力の安定供給が大きな課題となっています。価格の安定した電力供給なくして日本の産業の発展は成し遂げられないと言っても過言ではありません。したがって,電気技術,特に産業応用部門大会が対象とする技術分野が我が国の復興になくてはならないものであると考えられます。このような時期に産業応用部門大会を山口大学で開催することに大きな責任と感じているところです。さらに,次世代を担う子供たちへの教育も重要な業務であり,産業応用部門大会とともに開催している親子体験教室を通じて,電気エネルギーの重要さと大切さ,ならびに電気の面白さを学んでいただく予定です。大会の大きな役割の一つは人材の育成であり,大会に参加する学部・大学院生のみならず若い世代からの将来の電気技術を支える人材育成の一助になれば実行委員一同喜びが大きいところです。

平成25年電気学会産業応用部門大会への皆様のご参加を維新の地山口でお待ちしています。