見学会(テクニカルツアー)
テクニカルツアーのご案内
今回のテクニカルツアーは、でんきの礎でも顕彰されている日本初の本格直流送電設備である北海道・本州間電力連系設備の函館変換所と自然の息吹を感じる大沼公園の2か所をバス移動で見学いたします。
日時:平成29年9月1日(金)08:50〜15:00(予定)
見学先
●北海道・本州間電力連系設備 函館変換所(〒041-1102 北海道亀田郡七飯町字峠下703)
北海道・本州間電力連系設備(以下、「北本連系設備」と略す。)は、直流線路亘長約167km(架空約124km、ケーブル約43km)、双極構成600MWの送電容量を有する日本初の本格的直流送電設備です。日本の電力系統は、1945年に九州、次いで1962年に四国がそれぞれ本州と連系され、更に1965年には50Hz系統と60Hz系統が佐久間周波数変換所の運転開始により連系されました。これにより、本州、四国、九州間の電力広域運営が可能となりましたが、北海道〜本州間は津軽海峡に隔てられているため、この間を連系することは長い間技術的、経済的に困難とされてきました。
そのため、直流送電による連系が計画され、純国産の高電圧大容量サイリスタバルブや、高電圧・長距離の直流海底ケーブル(OFケーブル)の実用化等の技術革新が図られました。これらの新技術の適用により、1979年(昭和54年)に日本初の本格直流送電設備となる北本連系設備が完成し、北海道と本州間が連系され、全国大での広域運営が可能となりました。
北本連系設備は第1極300MWが1979年〜1980年にかけて150MWずつ順次運転開始され、1993年には第2極300MWの増設により設備容量は600MWとなりました。同設備は運転開始後30年以上が経過した現在においても、緊急応援、周波数調整、経済融通等に活用され、電力系統の安定化・経済運用に貢献しています。また、パワーエレクトロニクス分野において、変換器の制御保護や半導体デバイス等、直流送電技術からの派生技術も多く、電気事業・関連産業の発展、技術革新に大きく貢献しました。
(電気学会 第6回でんきの礎 北海道・本州間電力連系設備〜日本初の本格直流送電設備〜
http://www2.iee.or.jp/ver2/honbu/30-foundation/data02/ishi-06/ishi-2021.pdf
より参照)
① 函館変換所(右上は30 年以上安定して運用されているサイリスタバルブ) | ② 北海道・本州間電力連系設備ルート | |
③ 直流海底ケーブル(OF ケーブル) | ⑤ 直流架空送電線 | |
写真提供:電源開発株式会社 |
●大沼公園
大沼の自然(湖,島,野鳥,小動物,植物)を満喫していただきます。 また,各自レストラン等で昼食の時間をとることができます。(七飯大沼国際観光コンベンション協会 観光パンフレットHP:
http://onumakouen.com/wpcont2017/wp-content/uploads/2016/02/2017_onuma_JPN.pdf)
スケジュール(予定)
バスガイド無しの貸切バスで移動いたします。見学終了後は,参加者を新函館北斗駅,函館空港の順番で送迎いたします。
時間 | 内容 |
8:50 | 函館駅 出発 |
8:50〜9:20 | 移動 |
9:20 | 函館アリーナ 出発 |
9:20〜10:00 | 移動 |
10:00〜11:30 | 北海道・本州間電力連系設備函館変換所 見学 |
11:30〜12:00 | 移動 |
12:00〜13:30 | 大沼公園 見学 + 昼食 |
13:30〜14:00 | 移動 |
14:00 | 新函館北斗駅着 新幹線利用者下車 |
14:00〜15:00 | 移動 |
15:00 | 函館空港着 飛行機利用者下車 解散 |
※9/1(金)15:30以降に函館空港を出発する本州への航空路線
15:55発 名古屋(中部)行 17:30着 ANA500
16:40発 東 京(羽田)行 18:05着 ANA4760(ADO運航)
19:35発 東 京(羽田)行 21:00着 ANA558
19:35発 東 京(羽田)行 21:00着 JAL588
参加費
参加費:3,000円(税込)(ツアー中の交通費、保険費用を含む)
※函館駅および函館アリーナまでの交通費は各自ご負担ください。
※大沼公園での昼食や飲み物についても各自ご負担ください。
定員
定員:40名(先着順)
申込者が定員に達したため,募集を締め切らせていただきました。
お申込み方法・締切
ツアー参加をご希望される方は、下記申込先まで「必要事項」を添えてお申し込みください。折り返し「仮申込完了」のご連絡をいたします。
申込先:jiasc2017tour(at)ist.hokudai.ac.jp(at)→@
(必要事項)
※件名は『テクニカルツアー参加申込』と入力してください。
※申込メールの文中には以下の項目をご記載ください。
1.氏名及びフリガナ
2.所属(大学、会社名など)
3.連絡先(当日の連絡可能な携帯電話番号、E-mailアドレス)
4.性別、年齢(保険加入時に必要な情報となります)
締切:平成29年8月21日(月)17時
(お支払い方法)
※銀行振込、郵便振替にてお支払いをお願いします。
仮申込完了のメールに振込先等について詳細をご連絡いたします。
(申し込み・問合せ先)
テクニカルツアー担当:折川
email:jiasc2017tour(at)ist.hokudai.ac.jp(at)→@