• セッションNo.109 運転行動I
  • 10月15日 西日本総合展示場 AIM3階 G 9:30-12:10
  • 座長:未定
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No. 配信 タイトル・著者(所属)
1

危険場面の自動検知と足関節追跡による足行動評価システムの開発

須崎 林弘昭(早稲田大学創造理工学部総合機械工学科)・林 弘昭・菅野 重樹(早稲田大学創造理工学部)・亀﨑 允啓(東京大学大学院)

事故予防には,危険に即座に対応する「予防動作」が重要である.本研究では,右足のブレーキ準備動作に着目し,前方カメラから危険場面(例:路駐車通過,駐車場内走行)を検出し,足元カメラから足関節を追跡することで,ブレーキへの移動やそのタイミングを自動評価する.実験では,指導員の評価と90%以上一致した.

2

ドライバの内部状態の動的推定に基づく潜在的な不安全意識の予兆検知

鈴木 宏典(東洋大学)・木村 年晶(京都橘大学)・田島 淳(三咲デザイン)

ドライバに起因する交通事故の背後には顕在的なドライバの不安全行動が潜み,さらにその背後には潜在的な不安全意識が生じていると考えられる.本研究では,ドライバの内部状態を動的に推定し,潜在的な不安全意識の予兆を検知するアルゴリズムを提案する.DS実験のデータを用いて,提案するアルゴリズムを検証する.

3

KM式安全運転検査キットを用いた日中両国ドライバの運転行動の比較

山高 正烈(愛知工科大学)・松永 勝也(九州大学(名誉教授))

本研究では,KM式安全運転検査キットを用いて,日本および中国のドライバの運転行動を比較し,運転免許の保有有無および国籍の違いが認知・反応時間に及ぼす影響を検討した.具体的には,実験参加者に対して認知・反応時間およびタイミングに関する検査を実施した.実験の結果,免許保有者においては,日本人ドライバの認知・反応時間が中国人ドライバよりも有意に短く,かつバラツキも小さい傾向が認められた.一方,免許を保有していないグループにおいては,中国人ドライバの方が日本人よりも短い認知・反応時間を示し,ばらつきも少なかった.これらの結果から,運転経験が認知判断能力の向上に寄与するとともに,両国の交通環境の違いが運転行動に影響を及ぼしている可能性が示唆された.

4

運転免許非保有者の無信号交差点における自転車の運転特性

長峯 桜都・吉武 宏・小竹 元基(東京科学大学大学院)

中高生の自転車事故が多く,自転車側の過失も多いことから,自転車に対する安全運転支援が求められる.そこで本研究では,中高生に対する自転車の安全運転支援を目指し,中高生が運転免許を保有しないことに着目し,事故の多発場面である無信号交差点における運転免許非保有者の自転車の運転特性をシミュレータで把握した.

5

レベル2運転支援システムにおける運転の楽しさと覚醒度の維持を実現する制御要件の検討

加藤 昌彦・坂本 真樹・田中 健次(電気通信大学)

レベル2運転支援システムを使用した高速道路走行において,高い覚醒度を維持し安全性を確保するための制御仕様の検討を実施した.ラッセルの円環モデルの考え方を参照し,走行時の喜びと覚醒度の2軸の平面上でドライバーの感情状態を表すことで,走行中の高い覚醒度と運転の楽しさを両立させる制御要件案を提示した.

6

運転への注意力リソース低下を判別する指標の検討
-視線停留時間によるアイセンタリング現象の捕捉-

小川 洋明・浅見 克志(デンソー)・川守田 拓志(北里大学)

ドライバが前方を見ているが認知は十分にできておらず,運転への注意リソースが低下した状態(Cognitive Distraction)を視線の動きを用いて判別する手法を検討している.
ディスプレイに表示された移動する視対象を眼で追従するコントロールタスクに加え,n-backタスクを課すことで注意リソース低下状態を再現したところ,視線が視野中央に位置する『アイセンタリング現象』が高頻度で観察された.
この現象を視野中央付近の視線停留時間で定量化したところ,80%以上の精度で該状態を判別できることが示唆された.

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