• セッションNo.118 EV用モーター・パワートレインII
  • 10月16日 北九州国際会議場 メインホール 12:10-13:50
  • 座長:未定
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No. 配信 タイトル・著者(所属)
1

ミニバン用2モーター電動AWDシステムの開発

田島 秀平・坂上 永悟・下山 広樹(日産自動車)

これまでの日産自動車の電動車においては,高レスポンスで力強く且つシームレスで上質な走行性能を一貫して追及し続けてきている.これまで電動AWD(All Wheel Drive)の開発にあたっては,上記の前後輪100%電動かつ独立駆動のメリットを活かし,AWDとしての制御技術と電気自動車開発から培ってきた電動駆動モーター制御技術を合わせることで,雪道走行だけでなくあらゆる路面や状況で日産電動車の力強さと上質な走りを更に向上させることで,楽しくまた気持ちよく走れるAWD とすることを開発目標としている.
今回ミニバンに初めて本AWDシステム採用するにあたり,従来のSUVより車両重量が重くなるミニバンでもAWDとしての力強さや雪道,悪路での安心感を維持し,また,後席の乗員の乗り心地・快適さを重視した前後駆動力の最適化により,ピッチ挙動の変化が大きいミニバンでも乗員が酔いにくいフラットな車両姿勢を保てるように開発を行った.

2

新型両面冷却パワーモジュールを用いた電気自動車用高出力インバータの開発

並木 一茂・松田 浩一(日産自動車)・沼倉 雄太・篠原 秀一・粟森 渉哉(アステモ)・鰕原 優(ジヤトコ)

新開発のインバータシステムの仕様と採用技術の特徴・効果について紹介する.熱硬化式熱伝導性材料を用いた両面冷却パワーモジュール,分割型平滑コンデンサ,モータ/減速機とハウジングを共用化した3-in-1構造等の新規採用技術により,前モデルに対して,質量の増加なく,電流性能向上,損失低減が達成された.

3

3代目リーフ向けEVパワートレイン開発

丸山 渉・軍司 憲一郎・新田 和成・中島 真人(日産自動車)

日産は世界に先駆けて量産型電気自動車“日産リーフ”を販売し,2017年には2代目となり航続距離,走行性能を改善してきた.EVはガソリン車やハイブリッド車に比べて航続距離や充電時間などのネガティブな要素がある一方で,モータならではのシームレスな加速感や静寂性などパワートレインとして,お客様にEVならではの魅力を提供することができる.
新たに3代目リーフの開発にあたり,パワートレインシステムとしてバッテリ,駆動用パワーユニット(3in1),双方向充電器を新規開発して市場に投入する.EVならではの航続距離や充電性能の向上については,バッテリの電極材料の見直しとセルの搭載効率を上げた“Big module”を採用することにより容量密度と充電性能の向上に寄与している.駆動用パワーユニット(3in1)の開発においては,インバータ・モータ・ギアボックスのハウジングを共用化すすることで剛性を高め,小型することによりNVH改善に貢献し,これまでにない静寂性を実現するとともに,効率改善によって航続距離へも貢献している.また,新たに双方向充電器を開発することで,普通充電ポートにおいては充電だけでなく,給電機能を兼ね備える事でEVならではの魅力機能を実現させている.この技術の詳細について報告したいと考えています.

4

センシングトルクによる角速度応答に基づくインホイールモータ駆動車のスリップ率推定法の検討

安島 俊幸・山崎 勝(Astemo)・初瀬 渉(日立製作所)

スリップ率推定手法として,車両走行中の定常トルクに車速へ影響を与えないセンシングトルクを重畳し,タイヤ角速度変化からスリップ率を推定する手法の推定式を見直した結果と,スリップ率を用いた車速推定の有効性について報告する.

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