• セッションNo.98 金属材料I
  • 10月15日 北九州国際会議場 32会議室 9:30-12:35
  • 座長:未定
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No. 配信 タイトル・著者(所属)
1

機械学習を用いた6000系アルミ合金のBH後の耐力予測に関する研究

永井 潤哉・青野 健太郎・根川 亮佑・高見 大輝(SUBARU)

自動車パネルに使用される6000系アルミ合金は成形ひずみや塗装焼付時に硬化=ベークハード(BH)し,各条件の組み合わせで耐力が変わるためそれらの特定には膨大な数の引張試験が必要となる.本研究では引張試験データ数を大幅に増やすことなく機械学習を活用することで任意の組み合わせにおけるBH後耐力の予測技術確立を試みた.

2

鋼/アルミ異材スポット溶接継手の強度特性(第1報)
-引張せん断と剥離強さに関する調査-

各務 綾加・梅野 栄介・堀田 尚輝・藤崎 徹也(トヨタ自動車)・松岡 秀明・尼子 龍幸(豊田中央研究所)

鋼板とアルミ合金のスポット溶接では,接合界面に生成される金属間化合物が接合強度と密接に関係することが知られている.本報では,鋼板とアルミ合金板のスポット溶接において,金属間化合物の脆さを克服する目的で突起状組織を形成した溶接継手を作製し,引張せん断試強さ,L字剥離強さを調査し,接合径との関係を示す.

3

車載部品筐体向け放熱性アルミニウム塗装材の開発

渡邉 博紀・加藤 治・京 良彦(株式会社UACJ)

放熱性アルミニウム塗装材は,電子機器や車載部品の筐体として適用でき,熱放射を促進する塗膜により熱放射を増やすことで熱制御に貢献できると考えられる.本報告では,エポキシ樹脂ベースの塗料において含有粒子であるシリカの粒径,濃度を調整することで含有粒子と塗膜性能の関係性を調査した結果を紹介する.

4

アンモニア燃焼雰囲気におけるステンレス鋼の窒化挙動

藤村 佳幸・林 篤剛・平川 直樹・濱田 純一(日本製鉄)

アンモニア燃焼を想定し,各種ステンレス鋼のNH3-H2O-N2雰囲気における600℃×50hr熱処理時の窒化挙動を調査した.オーステナイト系ステンレス鋼は表層に形成される窒化層がフェライト系ステンレス鋼よりも浅い.また,フェライト系でも低NH3雰囲気であれば窒化が抑制される傾向を示した.

5

T型Ni合金ろう付け継手の曲げ疲労特性

王 暁光・梅澤 篤志(東京濾器)

フェライトステンレス鋼のNi合金ろう付け継手の疲労強度や破壊挙動,金属組織や応力集中との関係についての試験および数値応力解析を行った.ろう合金層の表面部はPとCrが富化し,Ni-Cr-Fe-Si-Pの凝固組織が生成されること,フィレット部の曲率半径が応力集中に影響を及ぼすこと,これらの因子が疲労限度と定量的に関係していることが明らかになった.

6

コールドスプレーバルブシートの材料開発

伊澤 佳典・荒井 淳一・平山 勇人・高橋 尚太郎(日産自動車)

タンブル流強化に重要なストレートポート形成のため,コールドスプレーバルブシートの材料を開発した.成膜に必要な展延性と耐摩耗に必要な硬さという相反する要件を両立させるCu系基地材料粉末と,Co系硬質粒子並みの潤滑性を有するFe系硬質粒子を設計し,被膜を両者の複合膜とすることで高い耐摩耗性を得た.

7

面疲労/曲げ疲労強度に優れた浸炭浸窒用鋼の開発

伊藤 有沙・玉井 智也・大橋 亮介・山﨑 歩見(大同特殊鋼)

電動車の駆動装置として注目されるe-Axleに用いられる減速機歯車には,歯面・歯元の両特性に高強度化が求められる.浸炭浸窒処理は,表層硬さおよび軟化抵抗を上昇させることで,強度特性を向上させる処理である.本研究では,浸炭浸窒処理を施すことで優れた面疲労/曲げ疲労特性を示す鋼を開発した.

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