• セッションNo.11 蓄電システム技術の新展開I(OS)
  • 5月22日 パシフィコ横浜 G316+G317 13:10-15:50
  • 座長:今村 大地(日本自動車研究所)
OS企画趣旨
蓄電システムはこれまで,主に移動体の省エネルギーと高性能化の観点で活用されたきたが,カーボンニュートラルに向けた世界潮流に合わせ,適応先を各種移動体の更なる電動化や,定置型にまで拡大し,益々重要視されている.本オーガナイズドセッションでは,この蓄電システム技術に関して,電動車両への最新応用技術から,蓄電システムの評価,解析技術に至るまで,最新の技術動向を報告し,次世代自動車や社会インフラのの進化に寄与することを目的とする.
企画委員会
蓄電システム技術部門委員会
オーガナイザー
今村大地(日本自動車研究所),渡邉 学(日産自動車),岸 和人(リコー),中村光雄(Forsee Power Japan合同会社(元三井物産)),吉澤徳子(産業技術総合研究所)
No. タイトル・著者(所属)
047

カーボンナノチューブを用いた鉛蓄電池の再生及び寿命延長(第1報)
-カーボンナノチューブの安定した液体内拡散-

木村 俊(基軸コンサルティング)・佐々木 邦康(デザイアン)・川越 健至(コア・ビジネス)

カーボンナノチューブを液体内に安定拡散する技術を鉛バッテリーへ応用した.硫酸鉛結晶の還元反応促進により,劣化鉛バッテリーの寿命延長及び回復が確認されたため報告する.本技術は既に市場投入されており,一般的な市販バッテリーの寿命延長と回復効果が収集されているため,その実績データについても報告する.

048

リチウムイオン電池の可逆的な劣化の系統的な実験検討及びモデル構築

山本 嵩・藤田 弘輝(マツダ)

LIBの使用に伴い,セル内で反応ムラが発生し電池性能低下の虞があることから,反応ムラが発生する条件を把握することが重要である.今回,反応ムラと電池セル表面の圧力分布に相関性があることに着目し,反応ムラの代替指標を圧力分布とすることで簡易的に予測する技術を構築した.

049

稼働データによる車載電池の健全度推定手法(第3報)

丸地 康平・山本 幸洋・波田野 寿昭・稲村 篤(東芝)

車載蓄電池の健全度(1C定電力放電容量)を実運用時に入手できる稼働データ(電圧,電流,温度)から算出する手法を紹介する.特別な計測や機器を必要としない手法である.
これまでは定レートでの充電を想定していたが,本発表ではレートを小刻みに下げながら充電するケースに対しても,手法が機能することを示す.

050

充電曲線解析を用いた非破壊診断によるバッテリの熱暴走リスク上昇の検知に関する検討

小鹿 健一郎(自動車技術総合機構)・釣賀 英樹(電気安全環境研究所)・森田 朋和(東芝)・本多 啓三(電気安全環境研究所)

非破壊診断である充電曲線解析法を用いて,バッテリの熱暴走リスク上昇の検知に関して検討を行った.充電曲線解析をもちいてセル内のリチウム析出を検出し,熱暴走リスクの上昇を検知する手法について実験データをもとに説明する.熱暴走リスクの上昇は,レーザ照射による熱暴走試験で確認を行った.

051

EVバッテリのSOH・SOS評価に向けた充電曲線解析による電池内部状態の非破壊診断の検証

森田 朋和(東芝)・釣賀 英樹・本多 啓三(電気安全環境研究所)・小鹿 健一郎(自動車技術総合機構)

EVバッテリのSOH・SOS診断への適用を目的として充電曲線解析による電池容量推定およびリチウム析出検出について検証を実施した.本発表では非破壊診断の詳細な原理検証として,セル単位でのサイクル劣化試験結果および劣化後セルの分解分析結果と,充電曲線解析による内部状態推定を比較対照し推定の妥当性について考察した.

052

自然エネルギーを利用した充電ステーションの検討
-Mn-LiBの効果的活用-

白方 雅人(シラカタコンサルタンツ)・斎藤 眞一(ファインエコ ソリューション)・久米 祐輔(KMTec)・前薗 真司(モビリティエナジーサーキュレーション)

電気自動車の普及には,自動車充電スタンドの拡充が必須である.充電スタンドの電力は自然エネルギーで供給されることが求められている.マンガン酸リチウムイオン電池を活用して,太陽光発電,風力発電,水力発電を複合した充電スタンドを提案する.

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