• セッションNo.3 最新の振動騒音・音質技術III(OS)
  • 5月22日 パシフィコ横浜 G301+G302 14:05-16:10
  • 座長:森田 英憲(トヨタ自動車)
OS企画趣旨
車両における振動騒音や音質の評価・設計・CAEの最新技術を紹介し,新しい時代のモビリティの価値創造に貢献する技術について議論する.
企画委員会
振動騒音部門委員会,音質評価技術部門委員会
オーガナイザー
駒田匡史(トヨタ自動車),近藤 隆(本田技術研究所),石塚昌之(シーメンス),戸井武司(中央大学)
No. タイトル・著者(所属)
008

圧縮センシングと次数比分析を用いたエンジン・車体振動の高分解能可視化計測手法

加藤 由幹(高知工科大学)・綿引 壮真(構造計画研究所)・大髙 政祥(小野測器)

自動車のエンジン・車体振動の計測は,制振設計などを目的に盛んに実施されている.本研究では,ランダムなストロボフラッシュを用いて高解像低速度カメラで撮影した画像に,「圧縮センシング」,「デジタル画像相関法」,「次数比分析」を適用することで,高速振動を低コスト/高分解能で可視化計測する手法を開発した.

009

新型V8エンジン搭載船外機における低振動クランクシャフトの開発

髙西 顕太郎(本田技研工業)・黒田 達也・近藤 孝(本田技術研究所)・直江 学(本田技研工業)

新型V8エンジン搭載の大型船外機フラグシップモデル BF350 を開発した.船外機幅の制限からバンク角60°構造の採用が通例である一方で,一次慣性偶力による振動が課題となる.本稿では,追加部品なく,クランクピン配置最適化により一次慣性偶力を生じないクランクシャフトを開発し,低振動性を達成した.

010

エンジン燃焼騒音の音質を低下させるパワープラント固有モードの特徴分析

小西 敬三(本田技術研究所)・鳥居 建史・西川 智博(本田技研工業)

以前筆者らは,燃焼騒音の音質改善を目的として,静止したパワープラントへの加振実験から構造系伝達特性の中間指標を得る方法を確立した.本報では,四気筒エンジンを題材に,燃焼騒音のハーフ次及び奇数次成分増大に影響するパワープラント振動モードの特徴を,上記指標と実験モード解析を用いて分析した内容を報告する.

011

エンジン音質改善のためのパワープラント伝達関数の計算法

西川 智博・鳥居 建史(本田技研工業)・小西 敬三(本田技術研究所)・玉木 秀人(オートテクニックジャパン)・山口 亮(本田技研工業)

筆者らは燃焼騒音の音質を改善するため,実稼働データから得られる構造伝達特性の中間指標である次数ベース構造応答関数を開発し,その特性を静止したパワープラントから得る方法を構築した事を報告した.今回は実験結果を元にパワープラント有限要素モデルを用いたCAEによる次数ベースFRF計算手法を構築したので報告する.

012

エンジン音質改善のためのパワープラント固有モードの改善指針

鳥居 建史(本田技研工業)・小西 敬三(本田技術研究所)・西川 智博(本田技研工業)・玉木 秀人(オートテクニックジャパン)・松村 雄一(岐阜大学)・吉村 卓也(東京都立大学)

エンジン音質を改善するためのパワープラント基本構造設計指針を検討している.直列4気筒エンジンにおいては,パワープラント共振周波数において,音質低下を引き起こすハーフ次及び奇数次のエンジン振動を増大させないことが重要である.本講演では,そのための振動モードベクトルの制御条件について報告する.

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