• セッションNo.35 動力伝達系の最新技術I(OS)
  • 5月23日 パシフィコ横浜 G303 9:30-11:35
  • 座長:荒川 一哉(トヨタ自動車)
OS企画趣旨
基礎解析や要素技術から,ユニット,システムに至る最新の駆動系技術を結集し,技術者の集いの場,技術論議の場とする.
企画委員会
動力伝達系部門委員会,CVT・ハイブリッド部門委員会
オーガナイザー
荒川一哉(トヨタ自動車),山下寛子(SUBARU),吉川英樹(三菱ふそうトラック・バス),佐藤佳司(自動車用動力伝達技術研究組合),中澤智一(ジェンサーム),相原建人(法政大学)
No. タイトル・著者(所属)
152

高回転トラクションドライブの研究
-50000rpmでの性能測定とトラクション係数向上-

賈 悦辰・山本 建・眞榮平 一輝・小久保 颯馬(東海大学)

高速化が進むモータ用動力伝達要素として期待されるトラクションドライブについて,高回転試験機を設計製作し,50000rpmでの性能測定を行った.またトラクション係数を精度よく予測するモデルを構築し,性能を大きく向上させるテクスチャを創出した.さらに,減速比を大きくした場合の影響も実験確認した.

153

高周速トラクションドライブにおける給油量を増加させた際のローラ表面の冷却効果および熱流体解析による冷却モデルの検討

朴 峻希・川本 裕樹・佐藤 克義・落合 成行(東海大学)

 近年、電気自動車の動力伝達機構としてトラクションドライブが期待されている。課題として冷却不足による伝達能力低下がある。
 本研究では、供給油量ごとの温度測定実験を行なった。その結果、油量の増加が必ずしも冷却効果に寄与しないことがわかった。
加えて、熱流体解析モデルでローラ表面温度計算を試みた。

154

磁歪式トルクセンサシステムの開発
-パワートレインに搭載可能なトルクセンサシステムの開発-

中井 貴美子・福田 晃大・小山 智史(日本精工)

自動車パワートレイン内部に実装可能な磁歪式トルクセンサシステムについて報告する.開発したトルクセンサシステムは,駆動軸とは非接触である上,小型かつ堅牢な構造を持ち,搭載性に優れている.また,直径φ40mmの駆動軸において,±1000Nmのトルク入力に対し,5%以内のトルク測定精度を達成した.

155

モーターベアリング電食問題に対する絶縁ベアリングの開発(第1報)

Voelkel Franz・Brehm Daniel・Kuhn Lukas(Schaeffler Technologies)・西澤 聖哉(シェフラージャパン)

今後,高電圧インバーターが搭載されたBEVの拡大が予測されている.その際,副次的な現象として,モーター内に発生した寄生電流が,ベアリング内を通過し,損傷を与えるといった問題が懸念される.本問題を解決するための寄生電流予測の解析,実験的なアプローチの説明,実用性,コストを重視した絶縁軸受の提案を行う.

156

流体解析を用いた油圧系異音メカニズム解明

島田 勝(ジヤトコエンジニアリング)

実験によるトライ&エラーで解決することが多かった油圧系異音に対して流体解析を適用し,バルブの調圧挙動を再現した上で流れ場を詳細に分析した.それにより回路内で油中のエアが膨張・圧縮して異音を発生させるという,実験では解明が難しいメカニズムであることを突き止めた.本報ではその詳細と対策について紹介する.

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