No. | タイトル・著者(所属) |
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013 |
ヨー共振における復原や減衰に関する理論的考察 酒井 英樹(近畿大学) 撃心が釣合位置に向かう事でヨー共振が生じる.その復原におけるヨー進み時定数の意味と物理モデル,制御工学的車両モデルによる釣合位置の考察や釣合位置に注目した速応性式の解釈,釣合位置を用いたヨー角の定義,ヨー固有振動数式が示唆する物理現象を指摘し,さらにヨー応答時定数とヨー固有値の同定法を提案する. |
014 |
動的ロール中心高さの解析と設計 谷崎 広太・酒井 英樹(近畿大学大学院) ロールする中心が低いと接地感を感じる.そこで車体横加速度最小位置を動的ロール中心とした.これは車速0でロール軸にあり,高速になるほど重心に近づく.この原因をヨー共振周波数による拘束として考察した.この拘束をロール根の実部の車速による変化で検証した.さらにロール減衰がこの位置に及ぼす影響も考察した. |
015 |
車両の電動化に伴う諸元変化が操舵特性評価に及ぼす影響 服部 元治(神奈川工科大学大学院)・安部 正人・狩野 芳郎(神奈川工科大学)・山本 真規(神奈川工科大学大学院)・山門 誠(神奈川工科大学) 車両の電動化に伴い,諸元の変化として重心高低下,ピッチ・ヨー慣性モーメントの減少,重心位置の後方移動が予想される.本報ではエンジン車と電動車の諸元の違いが,運動特性に及ぼす影響を解明するためのフルヴィークルシミュレーション結果及び,ドライビングシミュレータ実験による操舵特性評価結果について報告する. |
016 |
後輪の差動装置を考慮したモデルによる車両の旋回特性に関する研究 小林 一景・江橋 雄介・山田 颯人・黒田 純平・内野 大悟(東海大学)・小川 和輝(愛知工科大学)・池田 圭吾(北海道科学大学)・Mohamad Heerwan Peeie(University Malaysia Pahang)・加藤 英晃・成田 正敬(東海大学) 左右輪を繋ぐ差動装置には,オープン,ロック,LSDの代表的な3つがあり,旋回時の操安性に影響を及ぼす.しかし,車両運動力学では差動装置は概ね無視され,力学的理解が困難である.本報告では,準定常的表現においての3つの差動装置が旋回運動に与える影響を荷重移動も含めて定式化し,力学的な解明をする. |