• セッションNo.49 モデル流通とMBDの新展開I(OS)
  • 5月23日 パシフィコ横浜 G404 9:30-11:10
  • 座長:向井 正和(工学院大学)
OS企画趣旨
近年,モデルベース開発(MBD)の重要性が増し,そのためのモデル流通の一つの手段として,異種シミュレーションツール間のモデル接続の統一インターフェイスFMI(Functional Mockup Interface)の利用が活発化している.「自動車制御とモデル部門委員会」「FMI活用・展開検討ワーキンググループ」では,JAMBE(MBD推進センター)とも連携し,FMIによるモデル接続・流通を促進するため,FMI活用ガイドの執筆・展開や,サンプルモデルによる検証と,その配布などを行ってきた.本セッションでは,モデル流通やMBDによる自動車開発の革新事例の紹介などを行い,モデル流通とMBDの新展開について展望する.
企画委員会
自動車制御とモデル研究部門委員会
オーガナイザー
平野 豊(平野リサーチラボ),安井裕司(本田技術研究所),向井正和(工学院大学)
No. タイトル・著者(所属)
221

デジタル開発を効率的に行うための車両モデルのモジュール化検討

安達 幸弘(トヨタ自動車)

シミュレーションを車両開発に活用していくうえで,組織や機能間でツールが異なることにより生じるモデルの変換や作り直しといった開発効率の低下を改善するために,複数のコンポーネントモデルをモジュール化し連成計算させることで車両アッセンブリとして扱うモジュールモデルを提案した.続いて,実証モデルを作成し,オフライン計算及びステアリングHiL,ドライビングシミュレータへの実装を行い有用性を示した.

222

SIL-HILハイブリッドシミュレーションによる自動車用ソフトウェア検証

都築 勝也(dSPACE Japan)・Andre Hildebrandt(dSPACE)・Rafael Yunis(dSPACE Engineering d.o.o.)・Fabian Bronner・Martin Ruehl(dSPACE)

ECUソフトウェアが複雑化するにつれ,仮想検証としてSoftware In the Loop(SIL)環境が注目される一方,Hardware In the Loop(HIL)環境は引き続き重要な役割を果たし,少なくとも最終確認の段階では必要である.
本研究では,SIL環境とHIL環境を用いた包括的な検証環境を示し,ハイブリッド環境のユースケースについても議論する.

223

FMI3.0とSSP Traceability Specificationを活用したモデルベース開発の企業間連携手法

荒木 大(東芝デジタルソリューションズ)

FMIとSSPは異種ツール間でシミュレーションモデルを交換するためのインターフェース規格であり,2022年5月にFMI規格が3.0にバージョンアップしたのに引き続き,SSP規格も2.0へのバージョンアップが予定されている.これらの最新規格が,複数の設計チームや企業が相互に連携した共創型のモデルベース開発実現に向けてもたらす効果を考察し,最新規格を有効活用するためのツールチェーンを提案する.

224

MBDによるばらつきを考慮した設計緒元の絞り込み手法の検討

市村 純一(放送大学/ニュートンワークス)

製品設計において緒元のばらつきの影響の考慮が重要である.
本内容では,ブレーキを対象に1DCAEモデルを作成し,ばらつきを考慮した製品性能の評価手法について①交互作用を含まない分析②ばらつきを含む分析③網羅的な計算による分析の段階的にパラメータスタディを実施する方法について検討した.

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