• セッションNo.50 モデル流通とMBDの新展開II(OS)
  • 5月23日 パシフィコ横浜 G404 12:10-14:15
  • 座長:平野 豊(平野リサーチラボ)
OS企画趣旨
近年,モデルベース開発(MBD)の重要性が増し,そのためのモデル流通の一つの手段として,異種シミュレーションツール間のモデル接続の統一インターフェイスFMI(Functional Mockup Interface)の利用が活発化している.「自動車制御とモデル部門委員会」「FMI活用・展開検討ワーキンググループ」では,JAMBE(MBD推進センター)とも連携し,FMIによるモデル接続・流通を促進するため,FMI活用ガイドの執筆・展開や,サンプルモデルによる検証と,その配布などを行ってきた.本セッションでは,モデル流通やMBDによる自動車開発の革新事例の紹介などを行い,モデル流通とMBDの新展開について展望する.
企画委員会
自動車制御とモデル研究部門委員会
オーガナイザー
平野 豊(平野リサーチラボ),安井裕司(本田技術研究所),向井正和(工学院大学)
No. タイトル・著者(所属)
225

MBD(Model-Based Development)によるパワーユニット開発プロセスの進化(第1報)
-1Dモデル標準化とパワーユニット開発への適用-

緒方 健一郎・勝浦 章裕・辻 美奈子・歳實 剛・渡辺 賢・岩瀬 裕夢・松本 匠(本田技研工業)

MBD適用によるパワーユニット開発高効率化の実現に向け,モデル粒度詳細化とドメイン拡張に対応可能な1Dシステムモデルが必要である.そして,前記モデル粒度詳細化には1Dサブシステムモデル,ドメイン拡張には振舞表現を拡大したモデルが必要である.本報では,上記1Dシステムモデルの標準化の取り組みを示す.

226

MBD(Model-Based Development)によるパワーユニット開発プロセスの進化(第2報)
-エンジンプラントモデルを用いたエンジン制御開発・適合向け連成シミュレーション環境の構築と適用-

勝浦 章裕・緒方 健一郎・辻 美奈子・廣信 秀一(本田技研工業)

MBD適用による開発高効率化に向けモデル粒度詳細化とドメイン拡張に柔軟に対応可能な1Dシステムモデルが必要である.またモデル粒度詳細化には1Dサブシステムモデルが必要である.本報では1Dサブシステムモデルにエンジンプラントモデルと制御モデルを連成した環境を構築しエンジン制御開発と適合に適用した取り組みを示す.

227

MBD(Model-Based Development)によるパワーユニット開発プロセスの進化(第3報)
-エンジン制御開発・適合向け連成シミュレーションの高速化に向けた応答曲面モデルの適用-

辻 美奈子・勝浦 章裕・緒方 健一郎・廣信 秀一(本田技研工業)

エンジンプラントモデルの高速化はリアルタイムモデルが提唱されており,制御モデルと連成することで制御開発・適合に活用されている.より精度を求める解析にも活用を広げるため,エンジンプラント詳細モデルのシミュレーション結果および応答曲面モデルを使用し,高速化と精度の要求を達成した.

228

MBD(Model-Based Development)によるパワーユニット開発プロセスの進化(第4報)
-1Dシステムモデルを用いた市場走行強度解析と開発への適用-

歳實 剛・緒方 健一郎・奥田 雅俊・大朏 勇人(本田技研工業)

パワーユニット開発の高効率化実現に向けて,モデル粒度が詳細化された1Dシステムモデルの構築に加え,性能設計段階で市場での使用状況を考慮して性能予測する事が重要である.本報では,1Dシステムモデルと市場データを用いて市場の走行強度を解析できるシミュレーション技術の取り組みを示す.

229

MBD(Model-Based Development)によるパワーユニット開発プロセスの進化(第5報)
-1Dシステムモデルと連成させた室内音予測モデル構築-

渡辺 賢・緒方 健一郎・岩瀬 裕夢(本田技研工業)・前田 岳人・川田 和哉(オートテクニックジャパン)

エンジンが発電をメインとする2モータハイブリッドシステムの振動騒音開発はハード開発と共に,制御開発も重要である.今回2モータハイブリッドシステム開発初期段階での制御開発に,1Dシステムモデルを連成させたNVHシミュレータを活用し,加速時の室内音を再現させて,聴感による判断を可能にした.

Back to Top