• セッションNo.51 次世代の自動車用材料と先進生産技術III(OS)
  • 5月23日 パシフィコ横浜 G414+G415 9:30-12:10
  • 座長:青木 孝史朗(芝浦工業大学)
OS企画趣旨
未来のモビリティーづくりを支える自動車用材料と先進生産技術の提案.
企画委員会
製造技術部門委員会,材料部門委員会,生産加工部門委員会
オーガナイザー
松村 隆(東京電機大学),青木孝史朗(芝浦工業大学),一ノ瀬淳(ファソテック),山田明徳(いすゞ自動車),伊達亮介(ダイハツ工業),杉山裕基(マツダ)
No. タイトル・著者(所属)
230

ステンレス鋼箔材の抵抗シーム溶接技術確立

小山 紫温・金野 凌・西野 創一郎(茨城大学大学院)・吉川 誠也(ART-HIKARI)・野上 哲也・荒谷 玲那(野上技研)

バッテリーシステムにおける薄肉化と軽量化を両立するためにステンレス鋼箔材の使用が検討されている.本研究では,200μmから20μmのステンレス鋼箔材に抵抗シーム溶接を施し,接合強度や破壊形態を調査した.いずれの板厚も十分な接合強度を実現できたが,破壊形態と接合形態は板厚により異なることを見出した.

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塑性流動結合を用いたハーメチックシールの性能評価

中島 岳人・萬波 馨・西野 創一郎(茨城大学大学院)・富永 亮・石井 尚憲(青山製作所茨城工場)

電気自動車の電池部品において塑性流動結合を用いたハーメチックシールが注目されている.一方で,寸法公差が厳しいためコストが高い.そこで寸法精度を粗くしても性能が維持できるハーメチックシールの製作を目的とした.部品間のクリアランスを大きくすることで寸法精度の粗さを再現し,気密性及び強度について検討した.

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大型車ホイールボルトのゆるみ原因とその防止に関する一考察

晴山 蒼一・真鍋 健一・小林 訓史(東京都立大学)

大型車の車輪脱輪事故が後を絶たない.関係各団体から適正な締付トルク管理や増し締めの必要性が指導されている.本研究ではトルク法の性質からホイールボルトのゆるみ原因を考察するとともに,ゆるみ防止法について検討し提案している.トルクレンチ等による締付けでは,潤滑条件にもよるが得られる初期軸力は1.4~3程度にバラツクとされている.これは多数本のホイールボルトでは初期軸力が降伏軸力の90%程度出ているボルトもあるが,中には降伏軸力の30%程度しか出ていないボルトもあることを示している.増し締めを行っても十分な軸力を得られない可能性もある.このことからトルク法を用いたホイールボルト締付けにおけるゆるみ防止では,有効なゆるみ止めを併用することが必要と考えられる.

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鋳造マグネシウム合金における水酸化皮膜の形成と曲げ強度に及ぼすショットピーニング処理の影響

田村 健人・西野 創一郎(茨城大学大学院)・鈴木 大介(山梨県産業技術センター)

水熱処理における水酸化マグネシウム皮膜はマグネシウム合金の耐食性を向上させるが,鋳造マグネシウム合金では皮膜の不均一性が問題となっていた.本研究では,ダイカスト鋳造マグネシウム合金にショットピーニング処理をすることで,耐食性を付与する水酸化皮膜を均等に形成する方法を提案した.

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Al合金のプレス加工におけるコーティング金型の耐久性向上技術

吉浦 龍・西野 創一郎(茨城大学大学院)・角谷 行崇(日本コーティングセンター)・幸田 稔(山野井精機)

本研究では,Al合金の無潤滑プレス加工試験において,コーティング金型の耐久性評価を行った.金型損傷メカニズムにおけるAl合金の凝着を抑制するため,皮膜の表面特性に着目し皮膜の選定を行った.その結果,DLC皮膜を使用することでAl合金のプレス加工において凝着を抑制できた.

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1470MPa級ハイテン材のプレス加工における金型耐久性向上のためのPVD皮膜

金沢 竜太朗・関 奈那子・西野 創一郎(茨城大学大学院)・角谷 行崇(日本コーティングセンター)・幸田 稔(山野井精機)

車体軽量化の観点から鉄鋼の高強度化が進んでおり,プレス金型の寿命低下が問題となっている.プレス金型には寿命向上のためにコーティングが施されているが,近年開発された1470MPa級ハイテン材を想定した皮膜はまだ多くない.本研究では複層皮膜における層の数や層間の硬度差から金型の耐久性を向上させるPVD皮膜を提案する.

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