• セッションNo.60 モデル流通を保証する国際標準準拠のMBD II -デジタル認証やカーボンフットプリントへの支援技術-(OS)
  • 5月24日 パシフィコ横浜 G303 12:35-15:15
  • 座長:瀬谷 修(テクノプロ)
OS企画趣旨
MBDのディジタル認証の実用化やカーボンフットプリントの見える化のためには,互換性を確保したモデル開発・流通が重要であり,本委員会では国際標準記述(VHDL-AMS)を中心とするモデル開発・流通に関する取組を行ってきた.本OSではこの取組のさらなる推進のため,クラウド環境を活用し,その中での連携によりモデルテンプレートの開発などの共有などにより,ディジタル認証やカーボンフットプリントの見える化を目指した活動内容について総説する.本OSはMBDが企業間協業によるイノベーション拡大への基盤技術となることを目指している.
企画委員会
国際標準記述によるモデル開発(MBD)技術部門委員会
オーガナイザー
加藤利次(同志社大学),辻 公壽(デジタルツインズ),市原純一(AZAPA),瀬谷 修(テクノプロ)
No. タイトル・著者(所属)
272

エレメカ連成1Dモデルを用いたTier1,Tier2サプライヤの連携による回路解析手法

稲葉 雅司(デンソー)・中溝 裕己・土方 亘(東京工業大学)・江上 孝夫(東芝デバイス&ストレージ)・向山 大索(ルビコン)・有賀 善紀(KOA)・髙原 弘樹・藤田 英明(東京工業大学)・篠田 卓也・近江 慶太(デンソー)

近年,電動化に伴い市場の要求変化が加速しECU開発期間の短縮が求められている.その解決策として,エレメカ連成1DモデルによるMBDを用いたTier1,Tier2サプライヤの連携が注目されてる.この実験では,サプライヤ間で共有したモデルを用いてアクチュエータ駆動回路の動作解析とECU発熱量を算出した.

273

アルミ電解コンデンサ低温特性の与えるアクチュエータ挙動への影響

向山 大索(ルビコン/名古屋大学)・上田 雅生(シーメンスEDAジャパン)・有賀 善紀(KOA)・稲葉 雅司・橋本 一成(デンソー)・武井 春樹(シーメンス)・江上 孝夫(ACテクノロジーズ)・城ノ口 秀樹(名古屋工業大学)・篠田 卓也(デンソー)

アルミ電解コンデンサのインピーダンスは低温領域において指数関数的に増大する.そのため,アルミ電解コンデンサを使用した機器において正常に動作することのできる温度下限が存在すると推察される.今回,この温度下限について,アクチュエータモデルを題材に低温特性加味したコンデンサモデルを用いて調査を行った.

274

MBDを用いたTier1,Tier2連携によるアクチュエータ駆動回路の動作解析及び受動部品の検討

有賀 善紀(KOA)・稲葉 雅司(デンソー)・上田 雅生(シーメンス)・向山 大索(ルビコン)・中溝 裕己(東京工業大学)・田岡 直人(IDAJ)・武井 春樹(シーメンス)・江上 孝夫(東芝デバイス&ストレージ)・城ノ口 秀樹(名古屋工業大学)・篠田 卓也(デンソー)

小型・高機能化が進む車載電装機器の熱設計では,半導体だけでなくその周辺回路の小型部品(抵抗・コンデンサ等)への考慮も重要である.本報告では,具体的なアクチュエータ(回路・機械),駆動回路(回路・熱)を対象とした連成解析を行い,動作条件に対する小型部品(抵抗器)の動作波形・温度上昇について解析する.

275

MBDでの半導体モデルの精度を考慮したアクチュエーター駆動回路動作の検討

江上 孝夫(ACテクノロジーズ)・池田 佳子(東芝デバイス&ストレージ)・稲葉 雅司・橋本 一成(デンソー)・向山 大索(ルビコン)・有賀 善紀(KOA)・上田 雅生(シーメンス)・篠田 卓也(デンソー)

MBDにおいても,実際の半導体デバイス(IC,MOSFET)と同等な限界動作を含む検討が必要とされる.精度の高い半導体モデルで構成した詳細な電気的特性を考慮した回路でアクチュエータモデルを駆動し,動作波形・自己発熱を解析した.

276

高電力インバーターでのスイッチン損課題とIGBTの構造に配慮した自己発熱に対応したモデル

瀧澤 登

車両の電動化により,駆動電力の増加及びパワーデバイスの小型化した事よりスイッチング損のピーク値で発熱をピーク値で考える必要性が発生した.このピーク損と従来の損失をここに示す.更にスイッチング損の精度改善に必要とするIGBTの素子構造を配慮たVHDL-AMSによる自己発熱対応モデルの考え方を示す.

277

MBDを利用した放熱材料配置のロバスト設計

橋本 一成(デンソー)・安井 龍太(東京工業大学)・稲葉 雅司(デンソー)・江上 孝夫(ACテクノロジーズ)・有賀 善紀(KOA)・向山 大索(ルビコン)・武井 春樹(シーメンス)・伏信 一慶(東京工業大学)・篠田 卓也・近江 慶太(デンソー)

1Dモデル流通の実現により電子回路の発熱量をMBDでより正確に捉えることが出来るようになった.
ECUは動作条件によって各電子部品の発熱バランスが変わる.現在まではこれらワーストの足し合わせで検証を行ってきていた.
本稿で各動作条件における放熱材料配置のロバスト設計をMBDで実現した事例を説明する.

Back to Top