• セッションNo.79 事故分析と安全対策I -事故の要因や安全の課題に関する取り組み-(OS)
  • 5月24日 パシフィコ横浜 G416+G417 9:30-11:10
  • 座長:縄田 雄美(トヨタ自動車)
OS企画趣旨
事故削減に向けた取り組みにおいて,事故実態あるいは発生メカニズムの把握,安全性の評価は重要な検討課題である.安全対策の技術的向上により事故件数は減りつつあるが,今後の対策においては,より精緻な情報に基づく検証,そして,未着手の事故形態への対応といったより高度な検討が求められる.本セッションでは,事故や交通参加者の行動データの収集,実験や各種シミュレーションによる安全性の評価に関する新たな視点での検討等に関する知見を募集し,多様な議論がなされることを期待する.
企画委員会
トラフィックセイフティ部門委員会
オーガナイザー
今長 久(日本自動車研究所),黒羽由幸(本田技研工業),縄田雄美(トヨタ自動車),平山 茂(日産自動車)
No. タイトル・著者(所属)
359

高齢運転者による歩行者事故の法令違反の分析
-歩行者の傷害程度と評価指数・倍数比の照合による事故統計分析-

関根 康史(福山大学)

高齢運転者のための効果的な交通安全対策を考えていくためには,高齢運転者による事故の特徴を,交通事故の分析によって明らかにすることが重要である.本研究では,歩行者事故について,法令違反毎の事故統計分析を行うと共に歩行者の傷害状況と照合,高齢運転者による歩行者事故の法令違反からみた特徴を明らかにした.

360

予防安全と衝突安全の連携による対自転車事故削減効果の分析

面田 雄一・新井 勇司・菊地 一範・本間 亮平(日本自動車研究所)・高橋 信彦(日本自動車工業会)

交通事故死者ゼロを目指す上では,交通安全関係者が一体となって対策に取り組むことが重要であり,そのためには車両の安全対策による削減効果の期待値や限界を明確にしておく必要がある.本研究では,対自転車死亡事故を対象として,車両安全対策による事故削減効果を試算するとともに,削減困難な事故領域を整理した.

361

SlowFastネットワークによる交通ヒヤリハット映像分類

張 嶼城・加藤 正隆・江村 恒一(パナソニック オートモーティブシステムズ)・渡辺 英治(基礎生物学研究所)

本論文は,人の脳のM細胞系とP細胞系が処理する遅いおよび速い視覚情報の特性を模倣するSlowFast深層学習モデルを用いて,交通ヒヤリハット映像を分類した.交通環境における人の視覚認知との関係を解析し,交通安全向上にどのように貢献できるかを示し,今後の交通事故の認知ミスに向けた新たな洞察を提供する.

362

視覚言語モデルとクラスタリングによる交通シーン検索システムの効率化

露木 雅文(日立製作所)・新 吉高・銭 智定(日立Astemo)

映像中の交通シーン抽出は先進運転支援システム開発に必須であるが目視確認の手間が大きい.その効率化に向け,本研究では視覚言語モデル活用のテキストによる映像検索と,クラスタリングによる検索結果の集約を提案する.日本の走行映像の評価により,本提案で渋滞等の複雑なシーンを正確かつ効率的に抽出可能とわかった.

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