• セッションNo.80 事故分析と安全対策II -事故の要因や安全の課題に関する取り組み-(OS)
  • 5月24日 パシフィコ横浜 G416+G417 12:10-13:50
  • 座長:今長 久(日本自動車研究所)
OS企画趣旨
事故削減に向けた取り組みにおいて,事故実態あるいは発生メカニズムの把握,安全性の評価は重要な検討課題である.安全対策の技術的向上により事故件数は減りつつあるが,今後の対策においては,より精緻な情報に基づく検証,そして,未着手の事故形態への対応といったより高度な検討が求められる.本セッションでは,事故や交通参加者の行動データの収集,実験や各種シミュレーションによる安全性の評価に関する新たな視点での検討等に関する知見を募集し,多様な議論がなされることを期待する.
企画委員会
トラフィックセイフティ部門委員会
オーガナイザー
今長 久(日本自動車研究所),黒羽由幸(本田技研工業),縄田雄美(トヨタ自動車),平山 茂(日産自動車)
No. タイトル・著者(所属)
363

無信号交差点での順行左折車両に対するサイクリストの加減速判断の分析とモデル化

脇坂 龍・伴 和徳(トヨタテクニカルディベロップメント)・山口 拓真・奥田 裕之・鈴木 達也(名古屋大学)

自動運転システムの評価をシミュレーションによって行うには,交通参加者のモデル化が必要である.特に自転車はルール認識の曖昧さなどにより不規則な動きをするため安全面で重要な要因となる.本研究では,シミュレータでの計測データを元に順行左折車に対するサイクリスト行動の分析,モデル化について検討した.

364

機械学習を用いた歩行者と車両の挙動解析と横断歩道の危険性評価

早島 未來・松木 裕二(福岡工業大学)

横断歩道での交通事故原因を解析するには,横断歩道を通過する歩行者と車両の挙動を詳細に計測する必要がある.本研究では,両者の挙動を複数台の汎用カメラで撮影し,その画像を入力とする機械学習モデルを用いて計測するシステムを開発した.さらに,本システムを用いて横断歩道の危険性を定量的に評価することを試みた.

365

わき見の継続時間と頻度が追突事故件数に及ぼす影響

北 帆高(群馬大学大学院)・荒井 裕貴(群馬大学)・Juan C. Gonzalez Palencia(群馬大学大学院)・竹之上 典昭(GSEC)・天谷 賢児・荒木 幹也(群馬大学大学院)

わき見の継続期間と頻度が追突事故件数に及ぼす影響を知ることは,ADAS開発促進に資することとなる.本研究では,マルチエージェントモデルを用い,わき見運転を模擬するため任意の継続時間と頻度で視覚情報の入力を停止する車両を走行させた.わき見の継続時間が1 s程度を超えると事故件数は増大し始める.

366

ドライバ体調急変時の緊急停止スイッチ操作行動の分析

國行 浩史・田中 敏章・田澤 周平(公立諏訪東京理科大学)・伊藤 大輔(関西大学)

ドライバの体調急変による事故防止として,スイッチによって車両を緊急停止させるドライバ異常時対応システム(EDSS)が搭載され始めている.本研究では,この緊急停止スイッチに関して被験者実験を用いてスイッチを押す際の操作行動を分析し,体調急変時に押しやすい操作法とスイッチ配置を検討した.

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