• セッションNo.14 次世代の自動車用材料と生産製造技術II(OS)
  • 5月21日 パシフィコ横浜 G318+G319 12:40-14:20
  • 座長:鈴木 教和(中央大学)
OS企画趣旨
自動車用材料と生産加工・製造技術の最新技術・動向を紹介し,循環型社会を支えるモビリティーづくりに貢献する技術について議論する.
企画委員会
材料部門委員会,生産加工部門委員会,製造技術部門委員会
オーガナイザー
鈴木 教和(中央大学),青木 孝史郎(芝浦工業大学),藤田 淳義(スズキ),小倉 純一(ヤマハ発動機),伊達 亮介(ダイハツ工業),古川 健一(スズキ)
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No. 配信 タイトル・著者(所属)
1

内装インパネへのスエード材貼り込み技術構築
-Development of Suede Material Application Technology for Interior Instrument Panels.-

今井 健斗・新野 雄史(本田技研工業)

近年,自動車の内装には多彩な加飾表現が適用されており,合成皮革やファブリックに留まらず,より高質感を表現できるスエード材も用いられている.
スエード材は合皮と比べ伸びずらい素材であることから賦形しずらく成型できる形状に制限があった.
そのためインパネのような面積が広く複雑な形状に貼り込む際は,部品分割やスエード素材を張り合わせしており,製造工程が多くかかっていた.
また貼り込みには手貼りが一般的で要員とコストがかかっていた.
今回我々は従来の自動貼り込み設備を用い,既存合皮表皮と同等の製造サイクルで貼り込む技術を開発した.
これにより形状の複雑なインパネを分割することなく貼り込むことで現有設備にて製造工程を変更することなくスエード表皮インパネを実現した.

2

高絶縁・高耐熱を両立したジアリルイソフタレート樹脂成形材料の開発

井上 智晴・井川 亮一(住友ベークライト)

電気自動車システムの高電圧化により,その部品には従来よりも高い絶縁性と耐熱性が求められる.我々はジアリルイソフタレート樹脂を用い,耐トラッキング性800V以上の高絶縁性と,ガラス転移点235℃に達する耐熱性とを両立した材料を開発した.射出成形機による薄肉成形も可能であり,部品の小型化や高放熱化が期待できる.

3

水系塗料を用いた樹脂グレージング用ハードコート材の開発

丹羽 三冬・白石 健太郎・高野橋 寛朗(旭化成)・岩井 和史・渡橋 汰介(株式会社レニアス)

自動車の燃費改善に向けた軽量化のため,樹脂グレージングが求められている.我々は独自のナノ構造制御技術を駆使し,欧州車両認証規格ECEのclassL相当の高い耐摩耗性を発現する水系ハードコート材を開発した.本発表では,水系ハードコート材の特徴や各種物性について報告する.

4

画像解析を用いた工程解析システムの開発(第1報)
-物流工程効率に対する自動解析システムの実用性検証-

杉野 択真・森下 浩文(トヨタ自動車)・Gianpiero Francesca・Sven Meier(トヨタ モーター ヨーロッパ)・新谷 和宏(トヨタ自動車)

我々は自動車製造工程において,現場作業者が自らAI検出モデルを用いた工程解析を行えるシステムの開発に取り組んでいる.本報告ではその一環として,カメラを用いた物流工程効率の解析システムを構築した.提案システムは従来の解析手法と同等の精度を維持しつつ,約90%の工数削減が可能であることを確認した.

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