• セッションNo.21 最新の振動騒音・音質技術III(OS)
  • 5月21日 パシフィコ横浜 G403 16:15-18:20
  • 座長:松岡 久祥(日産自動車)
OS企画趣旨
車両における振動騒音や音質の評価・設計・CAE・データサイエンスの最新技術を紹介し,新しい時代のモビリティの価値創造に貢献する技術について議論する.
企画委員会
振動騒音部門委員会,音質評価技術部門委員会
オーガナイザー
杉山 康二(スズキ),見坐地 一人(日本大学),坂本 優美子(コレカント日本),三津山 元基(いすゞ自動車)
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No. 配信 タイトル・著者(所属)
1

ラジエター用バイオニッククーリングファンの開発

Laurent Art・Peter Kroner(マーレベーア)・土屋 穂高(マーレベーアジャパン)

BEVバッテリーの大型化に伴いユーザーが直面する問題の一つに,急速充電時に発生する電動ファンノイズがある.この問題に対処するため,MAHLEはバイオニックデザインをファンの設計に採用,フクロウの羽根を参考に新しい電動ファンを開発した.ブレードの形状や厚みを工夫し,最大で4デシベルの騒音低減を実現.

2

様々な負荷スペクトル下でのeMotorのNVHシミュレーションプロセス全体の提案と測定値との相関性

Anton Plank・Oliver Grieshofer(Magna Powertrain Engineering Center Steyr GmbH)・沼田 史雄・加藤 一正(マグナ・インターナショナル・ジャパン)

乗用車にeDriveを組み込む際,音響挙動と音色ノイズは,重要な課題の1つとなっている.その予測にFEやMBS解析が一般的に用いられるが,eMotorの加振と動的挙動を組み合わせるため,モデルの複雑化,解析負荷の増大が課題である.そこで,解析とポスト処理の設定を半自動化することで手作業を削減した,効率的なプロセスを紹介する.

3

高減衰化によって体の動きを低減させるシート構造

人見 英樹・小柳 浩汰・田村 直春(ホンダテクノフォート)・小林 幸夫・富田 孝文・稲葉 修(本田技研工業)・豊島 貴行(ホンダ・レーシング)

乗心地性を向上させるシート構造を検討した.シートフレームは弾性要素を取り除きパン構造化した.シートパッドは空気抵抗により減衰力を発生させる構造を用いて高減衰化した.試作シートによる実験でこの構造が振動増幅の低減や衝撃吸収効果を高め不快な揺動の抑制に有効であることを明らかにした.

4

EPS作動音予測に向けたDynamic Substructuringの活用

鎌野 寛隆(トヨタ自動車)

部品単体特性を用いて結合状態の応答を求めるDynamic Substructuringは,性能予測における重要な手法である.本研究ではEPSギアボックス,ブッシュ,サブフレームを題材に,各単体の実験的計測による結合状態の応答予測可能性を示す.また種々の計測方法による,予測精度に対する影響を検討する.

5

ボルト締結部の振動特性に及ぼす接合界面の介在物の影響

藤森 トリスタンサミュエル・井上 惠介(東京都市大学大学院)・岸本 喜直・小林 志好(東京都市大学)・磯部 将豪・川原橋 優希・久我 聡(東京都市大学大学院)

ボルト締結は車体の組み立てに広く用いられるが,ボルト締結部の振動特性(固有振動数および減衰比)は接合面のトライボロジーに基づいてシミュレーションできることが知られている.本研究では接合面にゴム板や接着剤を挟み込んだときに,これらがボルト締結部の振動特性に与える影響を実験と有限要素法によって調べた.

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