• セッションNo.26 モデル流通とMBDの新展開II(OS)
  • 5月21日 パシフィコ横浜 G414+G415 12:40-14:20
  • 座長:向井 正和(工学院大学)
OS企画趣旨
近年,モデルベース開発(MBD)の重要性が増し,そのためのモデル流通の一つの手段として,異種シミュレーションツール間のモデル接続の統一インターフェイスFMI(Functional Mockup Interface)の利用が活発化している.一方,JAMBE(MBD推進センター)では,モデル接続・流通を促進するため,FMIを初めとしたモデル接続ガイドラインの策定と展開を推進している.本委員会はJAMBEと連携し,本セッションでは,モデル流通やMBDによる自動車開発の革新事例の紹介などを行い,モデル流通とMBDの新展開について展望する.
企画委員会
自動車制御とモデル研究部門委員会
オーガナイザー
平野 豊(平野リサーチラボ),安井 裕司(本田技術研究所),向井 正和(工学院大学)
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No. 配信 タイトル・著者(所属)
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OEM-サプライヤ間のモデル流通によるダンパー特性と車両運動性能のモデルベース開発
-リアルタイム性を有するダンパーモデルの開発とOEM車両モデルの社内開発への活用-

呂 鵬・遠藤 裕・鈴木 柊太(Astemo)・安達 幸弘・岩松 俊介・星 利勝・森 和生・牧野 光徳(トヨタ自動車)

MBDを用いた車両開発が広まっているが,ダンパーコンポネントのMBD開発には官能評価指標の定量表現やモデル流通といった課題がある.
高精度かつ低負荷なダンパーモデルを構築し,OEM-サプライヤ間で流通.ドライビングシミュレータでリアルタイムに評価できる環境を整えた.また,OEM車両モデルの社内開発への活用を行った.

2

OEM-サプライヤ間のモデル流通によるダンパー特性と車両運動性能のモデルベース開発
-ドライビングシミュレータを用いた評価手法検討-

安達 幸弘・岩松 俊介・星 利勝・森 和生・牧野 光徳(トヨタ自動車)・遠藤 裕・呂 鵬・鈴木 柊太(Astemo)

開発初期からサプライヤとOEMが連携してモデルベース開発を行うことで,製品の高品質化と開発の手戻り防止が期待できる.本研究では,ダンパーに着目して企業間でモデルを流通させ,車両運動性能の連成計算環境を整えた.ドライビングシミュレータでハンドリングと乗心地を評価し,実車試験や机上計算と整合する結果を得た.

3

SIL環境とHIL環境を使用したバッテリマネジメントシステム(BMS)開発の効率化

都築 勝也(dSPACE Japan)・Fabian Bronner・Thomas Paradowsk(dSPACE GmbH)

本稿ではBMS開発のHIL環境からSIL環境への移行について紹介する.多くのBMSではMBCとCSC間でSPI通信が使用されている.SPI通信を仮想化することで,BMSのECUを完全に仮想化しV-ECUを用いたSIL環境を構築することができる.HIL環境とSIL環境でテストケースを共有し,さらにSIL環境をCI/CTに統合することでBMS開発効率の向上が期待できる.

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MBSE/MBD連携と生成AI(LLM)活用によるe-Axleシステム開発の効率化

勝城 勝・川島 一訓・河住 拓郎(ジヤトコ)・樫谷 純治(パナソニック システムデザイン)・佐藤 正太(Lightblue)

電動車において熱マネジメントの重要性が高まる中,e-Axleの熱システム検討を含むシステム開発の質向上と効率化は重要課題となっている.本講演では,MBSEの導入とMBDとのデータ連携,さらにMBSEモデルのナレッジグラフ化および生成AI(LLM)活用による設計支援の実践例について報告する.

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