• セッションNo.5 動力伝達系の最新技術II(OS)
  • 5月21日 パシフィコ横浜 G303 12:40-14:45
  • 座長:佐藤 恭一(横浜国立大学)
OS企画趣旨
内燃機関,電動,ハイブリッドなどいずれの駆動源においても動力伝達の技術は高効率化,小型化,電動化対応,静粛性(低振動騒音)改善など絶え間なく進化している.本セッションでは駆動源を問わず動力伝達に関連するユニット技術,基礎解析,要素技術の講演を通じて最新技術の論議の場を提供する.
企画委員会
動力伝達系部門委員会,CVT・ハイブリッド部門委員会
オーガナイザー
荒川 一哉(トヨタ自動車),佐藤 佳司(自動車用動力伝達技術研究組合),山下 寛子(SUBARU),吉川 英樹(三菱ふそうトラック・バス),相原 建人(法政大学),中澤 智一(ジェンサームジャパン)
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No. 配信 タイトル・著者(所属)
1

湿式多板クラッチの高回転における引き摺りトルク上昇の検討(第3報)

胡本 博史・為貝 仁志・吉末 知弘(マツダ)

自動車のオートマチックトランスミッションで使われる湿式多板クラッチは,開放時に高回転領域にてクラッチプレートが軸方向に振動することで引き摺り損失が急上昇することがある.その振動現象をCFDと振動の連成解析によってモデル化し,高速度カメラでの振動計測をもってモデルの妥当性検証を行うことで振動メカニズムを明らかにした.

2

駆動モータ用ベアリングの電食未然防止設計

桑原 隆宏・竹本 怜史(日産自動車)

電動化に伴いトルク伝達経路への電気流入による電食現象があり,今後課題の顕在化が進むと予想される.一方で絶縁や導電による電食対策アイテムの開発は進んでいるが,メンテナンス前提や実機評価後の対処療法となっている為,今回,開発初期段階からの最適設計実施と開発効率向上を狙った,電食の未然防止設計に取組んだ.

3

金属Vベルト式CVTの定常条件下でのプーリ間滑り率に及ぼす変速比の影響
-ー走行軌跡および相対ピッチ角の変化ー-

松田 涼汰(同志社大学大学院)・大窪 和也・小武内 清貴(同志社大学)

CVTに加速度センサ及び回転数計を設置し,無負荷条件下でベルトを周回させることでエレメントの加速度を測定し, 相対ピッチ角の変化を調べた.各速比条件下でエレメントは,従動プーリ溝中で前傾になり,駆動プーリ溝中で後傾になった.また,相対ピッチ角の絶対値の増加に伴いプーリ間スリップが増加することが分かった.

4

駆動系浸炭部品におけるオーステナイト粒径の異常成長要因の影響度検討

伊藤 靖朗・加藤 豪(ジヤトコ)

冷間鍛造で成形した浸炭部品は,強度低下を引き起こすオーステナイト粒径の異常粒成長が発生することがある.影響因子は定性的に知られているが,その影響度合いは明確ではない.そこで,部品製造工程を模擬した試験片を用いて,各影響因子と浸炭後のオーステナイト粒径との関係を実験によって明らかにした.

5

ベイジアンネットワークによる駆動系浸炭部品の異常粒成長発生予測

水野 朗・加藤 豪・前田 誠(ジヤトコ)・小島 秀平・山下 翼・吉田 拓未(エムアイシックス)・井上 純哉(東京大学)

駆動系浸炭部品における部品強度の低下を引き起こす異常粒成長は,複雑な現象のため発生予測が困難である.今回,ベイジアンネットワークを構築し,冷間鍛造を模擬した試験片データを用いて学習させ,素材の材料特性及び製造条件から異常粒成長の発生有無を予測できる手法を開発した.

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