• セッションNo.53 ドライバ行動の分析とモデル化(OS)
  • 5月22日 パシフィコ横浜 G416+G417 13:30-16:35
  • 座長:榎田 修一(九州工業大学)
OS企画趣旨
ドライバ行動を分析し,その背景にあるメカニズムを探ることに焦点する.また,ドライブレコーダやドライビングシミュレータなど,ドライバ行動の分析手段の開発も議論の対象に含める.
企画委員会
アクティブセイフティ部門委員会,ヒューマンファクター部門委員会,ドライバ評価手法検討部門委員会,映像情報活用部門委員会,車両特性デザイン部門委員会
オーガナイザー
小竹 元基(東京科学大学),恩田 和征(スズキ),平岡 敏洋(日本自動車研究所),榎田 修一(九州工業大学),田島 孝光(本田技術研究所)
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No. 配信 タイトル・著者(所属)
1

動的死角がある場面や自転車を追い越す場面での注意深いドライバの運転行動

真鍋 裕輝・児島 亨・北田 幸一・森崎 憲治(自動車技術総合機構)

自動運転車に係る国連規則において,安全性に関しては少なくともCompetent and Careful human driver (C&C driver)と同等であることが求められる.しかし,このうちのCarefulに相当する,注意深い運転行動の定量的な要件は定められていない.本研究では,ドライビングシミュレータを活用し,動的死角がある場面等での注意深いドライバの運転行動を調べた.

2

実車と没入型ドライビングシミュレータにおける交差点右折時の視認行動の評価

福田 悠人・武井 優人・野尻 日向(群馬大学)・香西 俊彦・岩瀬 勉(群馬大学 / SUBARU)・吉田 壮徹・佐藤 健一(SUBARU)

運転時の視界性能評価に没入型ドライビングシミュレータの活用が期待されているが,実車と同等な視認行動を計測可能かは明らかでない.本稿では実車とシミュレータで交差点右折シーンの運転者の視認行動を計測した.特にピラー周りの遮蔽量の増加に伴う変化に注目し,各運転環境における運転者の視認行動を評価した.

3

PLATEAU 3D 都市モデルを用いた追突事故防止教育用ドライビングシミュレータの改良

宮崎 恒志(九州産業大学大学院)・合志 和晃・隅田 康明・林 政喜(九州産業大学)・松永 勝也(九州大学)

自動車の追突事故を防止するためには,ドライビングシミュレータ(DS)による追突体験によって,適切な車間距離を維持する教育を行うのが効果的と考えられる.本研究では,PLATEAU 3D都市モデルを用いた追突事故防止教育用DSに,車間距離グラフ表示,および事後確認機能において運転操作のデータを表示するための改良を行った.

4

ドライバの頭部移動によるミラー視界拡大範囲の分析

細川 崇(日本自動車研究所)・平尾 章成(芝浦工業大学)・五十嵐 智貴(日本自動車工業会)

間接視界装置として,カメラモニタシステムが使用可能となったが,カメラは原則視点が固定されており,一時的な視界範囲の拡大以外は認められていない.一方,ドライバがミラーを確認する際,頭部移動により視点を変化させ,視界範囲を拡大している.本研究は,この拡大量の実態を実車実験により把握し,視界解析を行った.

5

ペダル踏み間違い発生メカニズムとしての不適切なスキーマと注意欠損の相互作用

下鳥 翔平・齊藤 裕一・伊藤 誠(筑波大学)・佐藤 稔久(産業技術総合研究所)

ドライビングシミュレータで,運転経験が無い大学生に先行車追従課題と副次課題を課した.ペダル操作の習熟が進むなか,踏み間違いが複数観察された.踏み間違いが発生した瞬間と同じ前方状況における過去のペダル操作を分析した.不適切なスキーマの活性化と注意欠損の相互作用が踏み間違いにつながる可能性が示唆された.

6

飲酒の運転に対する影響評価

山岡 将綺・中村 典雅・山高 大乗・伊藤 隆文(デンソー)

米法規や新車アセス(NCAP)にて,Impaired Driving(アルコールや薬物によって運転能力が落ちた状態)の検知技術搭載が議論されている.基礎検討として,ドライビングシミュレータと実車で飲酒運転のデータを収集し,飲酒運転の傾向分析を行ったので報告する.

7

潜在リスクに対するドライバの構え行動を促す情報提供

野田 早織・河内 泰司・浜田 康司(株式会社デンソー 先端技術研究所)・金森 等・原田 あすか・田中 貴紘(名古屋大学)

本研究では,交差点接近時の運転行動に応じた情報提供により,ドライバが潜在リスクに対して構え行動をとることで,安全運転を習慣化する手法を検討している.ドライビングシミュレータでの効果検証により,期待する行動の増加が確認され,安全運転への誘導に有効であるとことが示唆された.

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