• セッションNo.6 先進ディーゼル機関技術(OS)
  • 5月21日 パシフィコ横浜 G304 9:30-12:10
  • 座長:金 尚奎(マツダ)
OS企画趣旨
高効率と低エミッションの両立を目指す燃料噴霧形成と燃焼の最新技術動向について議論する.
企画委員会
ディーゼル機関部門委員会
オーガナイザー
松村 恵理子(同志社大学),川原田 光典(自動車技術総合機構),金 尚奎(マツダ),根岸 武志(UDトラックス),堀部 直人(京都大学)
後日配信がない講演は,「配信」の欄に「✕」を表示していますのでご確認ください。
No. 配信 タイトル・著者(所属)
1

高速度赤外線カメラを用いたディーゼルエンジンピストン表面の時系列温度分布計測

宮下 和也・古川 伸哉・石井 義範・小澤 恒(いすゞ中央研究所)

燃焼CFDでは各現象を表現したモデルを組み合わせることによりシリンダ内の燃焼を再現している.しかしその再現性には課題があり,特に壁面熱損失の精度検証が必要である.本報では高速度赤外線カメラを用いてピストン表面の赤外放射を直接可視化し,検証に必要な実機エンジンにおける時系列壁面温度分布を計測した.

2

ディーゼルエンジンにおける筒内水噴射を用いたNOx低減ストラテジー(第2報)
-筒内水成層コンセプトの高負荷条件への適用-

稲垣 和久(豊田中央研究所)・河合 謹(豊田自動織機)・近藤 照明・西川 一明(豊田中央研究所)

エンジン筒内に水を成層配置させることでNOxを大幅に低減する燃焼コンセプトを提案した.第2報(本報)では,より高負荷条件のIMEPが1.2MPaにおいて,エンジン性能を評価し,水の噴射量が燃料の50%の条件で,水噴射の分割化と噴射時期,インターバルの最適化によって,等スート濃度条件で,NOxが約40%低下することを実証した.

3

噴孔オフセットノズルを用いた高圧縮比ディーゼル機関の熱効率向上

向山 智之・内田 登(新エィシーイー)

大型商用ディーゼル機関において,熱効率向上およびその元となる噴霧技術が重要である.本研究では先行研究において報告された噴孔オフセットノズルによる冷却損失低減・図示熱効率改善に着目し,高圧縮比ディーゼル機関における性能評価および現象解明に向けた筒内可視化観察,ノズル内流動解析を実施した.

4

ディーゼル機関の高圧縮比下(高雰囲気密度場)における噴霧内濃度分布と壁面干渉に関するモデル解析

吉川 稜人・保野 優輝(同志社大学大学院)・松村 恵理子・千田 二郎(同志社大学)

ディーゼル機関において熱効率向上には圧縮比を上げることが効果的であるが,筒内気体の高密度化により火炎の壁面衝突形態が変わり,冷却損失に影響が出るため燃焼室形状を最適化する必要がある.本研究では,重量車用ディーゼル機関を想定した噴霧内混合気濃度の解析および燃焼室形状の最適化をモデル解析によって行った.

5

圧縮着火機関における噴霧-潤滑油膜壁面干渉過程のモデリング

中田 悠希・中岡 翔斗・西村 佳那子(同志社大学大学院)・松村 恵理子(同志社大学)

圧縮着火機関ではポスト噴射時に生じるオイル希釈が課題となる.現象予測について既存壁面モデルは潤滑油膜が塗布された壁面に噴霧が衝突する現象に対応していない.本研究では,潤滑油膜と燃料液滴の衝突を考慮した新たな壁面モデルを構築し,実験および他モデルとの比較を行いモデルの適用性検証を行った結果を報告する.

6

車載型の代替計測手法を用いたディーゼル乗用車の排出ガス挙動の評価

川原田 光典・鈴木 央一(自動車技術総合機構)

CO2やNOxに加えて温暖化係数が大きいN2Oなどを評価するため,車載型分析計の計測原理として一般に用いられている非分散赤外分光法や非分散紫外分光法,化学発光法とは異なる計測原理の装置を用いた.ディーゼル乗用車の排出ガス挙動を評価するとともに,計測原理の違いによる計測結果への影響について考察した.

Back to Top