• セッションNo.62 エンジニアリング・エシックスの現在(OS)
  • 5月23日 パシフィコ横浜 G314+G315 9:30-11:10
  • 座長:本澤 養樹(滋賀医科大学)
OS企画趣旨
自動運転に代表されるAIを核とする技術の登場によってエンジニアの役割と責任は大きく変わりつつあります.エンジニアにとって従来の予防倫理的な発想では課題解決は難しく,これからは社会の価値観と技術との懸け橋となって,社会に受容される技術を創造しWell-beingを実現する「エシカル・エンジニア」の資質が重要なものとなっていくでしょう.本セッションは現代の技術が抱える倫理的な課題に対して学際的なディスカッションを目指します.技術サイドのみならず,人文・社会科学,教育,人材育成など多面的な視点からの講演を期待します.
企画委員会
エシカル・エンジニア開発委員会
オーガナイザー
本澤 養樹(滋賀医科大学),東又 章(日産自動車)
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No. 配信 タイトル・著者(所属)
1

社会と技術の関係から技術者倫理を再定義する

三木 則尚(慶應義塾大学理工学部機械工学科)

技術が社会に与えるインパクトが格段に大きくなった今、技術者倫理は社会との関係という文脈の中で再定義されなくてはならない。かつその議論は、変革する社会に追従するのではなく、望ましい社会をデザインし、先回りする必要がある。本講演では、具体例と多分に私見を用いて、技術者倫理、社会について議論する。

2

シナリオを用いた自律走行車におけるマイクロ倫理の特性

伊藤 昌夫(ニルソフトウェア)

自律走行車の安全を担保するためには,含む自律的に動作する多数のエージェントとの関係を考えなくてはならない.その関係を明らかにする方法の一つとして微小倫理という概念を我々は用いる.しかし,その特性を明確に示すことは一般に困難であり,本論ではISO 34502等に示されるテストシナリオを材料として,明確化を試みる.

3

交通事故統計データからみた一般道路における高速暴走事故の危険運転性の評価
-高速暴走車両の人身傷害への危険性の交通事故統計データによる推測-

関根 康史(福山大学)

衝突事故において,事故を起こした際の速度は,自動車乗員や歩行者の死亡重傷者率のような人身傷害程度を決定付ける重要な要因である.本報では,交通事故統計データから,自動車の速度と死亡重傷者率の関係の近似式を求めることにより,制限速度を大幅に超える速度で起こした事故の危険性を明らかにすることを試みた.

4

運転者の認知能力に応じた支援コンセプトの導出

道田 奈々江・本田 正徳・鈴木 邦典・山崎 陽・岡田 健太・大林 弘宗(マツダ)

900名超がディスプレイ画面に表示した自動車の右折シーンを用いた空間認知課題と,ストループ課題による測定に参加した.各課題の成績により分類した4つの群別に,選択式アンケート結果から,運転の苦手シーンとその苦手理由について因果解析を行うことで,能力タイプに応じた支援コンセプトを検討した.

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