• セッションNo.85 マルチエージェント交通シミュレーションI(OS)
  • 5月23日 パシフィコ横浜 G418+G419 13:05-15:45
  • 座長:荒川 俊也(東京電機大学(4/1からの所属,春季大会時の所属))
OS企画趣旨
事故被害の低減や事故発生件数の削減を目指し,交通参加者の行動をメタバース空間内で再現できるマルチエージェントシミュレーションを活用した予防安全の方法論について議論する。特に、自動運転、運転支援、運転教育の効果分析のためのツールとして、自動車、二輪車、歩行者などのエージェントが、メタバース空間の中でインタラクティブに認知判断操作できるシミュレーション方法やその利用方法について議論する。
企画委員会
アクティブセイフティ部門委員会
オーガナイザー
鈴木 桂輔(香川大学),小竹 元基(東京科学大学)
後日配信がない講演は,「配信」の欄に「✕」を表示していますのでご確認ください。
No. 配信 タイトル・著者(所属)
1

マルチエージェント交通シミュレーションと交通安全性評価-現状と今後の課題

田島 淳(三咲デザイン)・鈴木 桂輔(香川大学)

本稿は,マルチエージェント交通シミュレーションによる交通安全性評価が,本質的に確率・非線形連立微分方程式系の数値解法であることを述べ,時系列信頼性モデルなどの従来手法による結果と比較を行うことを通じて,その特長を描き出し,立ち位置を明確にする.また,本手法の発展に向けた今後の課題についても整理する.

2

感情状態およびドライバ特性が二輪車ライダのリスクテイク行動に与える影響

鈴木 桂輔・西山 直輝(香川大学)・味村 嘉崇・Joohyeong Lee(本田技研)

ラッセルの円環感情モデルの中立と焦りに相当する感情状態状態およびDSQなどでクラスタリングしたドライバ属性ごとの,二輪車ライダのリスクテイク行動について,30名の実験参加者による基礎的な分析を行った.また,マルチエージェントシミュレーションによる,これら感情状態およびドライバ特性ごとの,運転行動分析の事例について概説する.

3

歩行者エージェントモデルの構築に向けたMR歩行者シミュレータの開発とシミュレータ実験データベース構築の提案

小田 蛍太・田島 淳(三咲デザイン)・鈴木 桂輔(香川大学)

歩行者行動分析ツールとして,実映像とCGを融合して被験者に提示し,実際に歩行することのできるMixed Reality歩行者シミュレータとDSを連携させ,歩行者とドライバのインタラクションを観測した結果を示す.また,シミュレータ試験で取得した時系列データ等を共有するデータベース構築について議論する.

4

マルチエージェント交通シミュレーションと複数台DS連携による高速道路合流に対する支援方策の有効性検証

吉岡 透(マツダ株式会社,香川大学)・鈴木 桂輔(香川大学)・鈴木 宏典(東洋大学)・田島 淳(三咲デザイン合同会社)

高速道路合流の支援方策の有効性を検証するためのプラットフォームとして構築された,10台のDSがシミュレーションによる仮想交通内を同時に走行できる環境において,CACCによる合流支援を例にとり,CACCの普及率に応じた支援効果やドライバの受容性を検討した結果を示す.また評価環境としての有用性を論じる.

5

安心感の高い視認支援デバイスの設計方法
-マルチエージェントシミュレーションRe:simの活用-

泉口 拓哉・米良 賢人・新酒 秀樹・髙木 誠之・河野 寛(ペンストン)・宮本 航希・吉岡 透・鈴木 桂輔(香川大学)

デジタル⾞室内後写鏡によりドライバに提⽰される視覚情報が安⼼感の醸成に与える影響を調査するために,マルチエージェントドライビングシミュレータによる被験者実験を実施した.その結果,⾞線変更における安⼼感の醸成につながるカメラ画⾓/位置,予⾒運転につながる視覚情報提示の設定指針に繋がる知⾒を得た.

6

電動キックボードのメタ認知運転教育の提案と効果検証

吉川 凜太郎・鈴木 桂輔(香川大学)・馬詰 健輔(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)

交通事故の低減を目的とした,電動キックボードのメタ認知運転教育の妥当性を明らかにするため,電動キックボードのVRシミュレータを開発し,被験者30名による実験を実施した.その結果,運転スキルの定量値や鳥瞰図を用いた運転の振り返りを行うことで,平均して運転能力に約22%,メタ認知能力に約14%の向上を確認した.

Back to Top