• セッションNo.116 熱・流体技術I
  • 10月24日 会議室4 9:30-11:35
  • 座長:古畑 朋彦(群馬大学大学院)
No. タイトル・著者(所属)
1

Fine-Tuningを活用した熱境界サロゲートモデルの効率的な改良手法の開発

下川 智史・上村 充範・川口 則雄・高橋 政克・餅原 隆浩(トヨタ自動車)

重回帰分析と深層学習を組合わせたサロゲートモデルを開発した.しかし,従来の思想から大きく離れた新しい設計領域では外挿域となり,推論精度が低下する.そこで事前学習済みモデルのファインチューニングを活用して,学習コストを抑えつつ,新規設計への適用を可能にする手法を報告する.

2

オイルミストの油膜衝突における「吸収」と「跳ね返り」について

伊東 颯登・西野 耕一・石村 美紗(横浜国立大学)・中島 聖・西村 真人・木村 優介・中村 和博(マツダ)

エンジンブローバイガスの処理におけるオイルミストセパレータの設計では,個々の油滴の衝突板への付着挙動を把握することが重要である.本研究ではセパレータ内で生じる油滴の「吸収」と「跳ね返り」に着目し,ミクロサイズ油滴を用いた実験を行い,「吸収」から「跳ね返り」への遷移や跳ね返り確率について明らかにした.

3

ギヤポンプの容積効率向上メカニズムの解析

羽柴 隆志(SOKEN)・大見 将章・釜田 聖(アドヴィックス)

ADAS対応のため,小型でオンデマンド加圧が可能な電動ブレーキシステムを開発した.本システムの油圧源となる大流量ギヤポンプは,ギヤ噛合い部の微小隙間を制御することで高い容積効率を実現している.
 ギヤ噛合い部の隙間を計測する技術と,ギヤ周りの潤滑状態を解析する技術を構築して容積効率を向上したので報告する.

4

R-1132(E)混合冷媒の安定性評価

臼井 隆・後藤 智行・山田 康夫・吉村 崇・尾崎 太一・井上 智仁・根岸 泰隆(ダイキン工業)

弊社では環境,効率性を兼ね備えるHFO冷媒R-1132(E)を開発し,混合冷媒となるR-474A(GWP<1)を提案している.HFO冷媒はHFO-1123をはじめとした,外部エネルギーにより分解が起こることが知られており,多くの研究が行われてきている.そこで弊社で開発してきたR-1132(E)を含む混合冷媒の使用条件を検討し,物性取得を行ったので報告する.

5

モータ駆動システムにおけるアーク放電現象のモデル化と損失が冷媒に及ぼす影響の検討

長井 謙悟・大水 耀太・渋谷 賢佑(名古屋大学)・臼井 隆・根岸 泰隆・後藤 智行(ダイキン工業)・重松 浩一・今岡 淳・山本 真義(名古屋大学)

HFO冷媒はHFO-1123をはじめとした,外部エネルギーにより分解が起こることが知られており,近年ではR-1132(E)がASHRAE登録され実用化の可能性が高まってきている.本稿では,分解の主な原因である地絡時のアーク放電現象をモデル化することを目的とする.実際の自動車用電動コンプレッサを分解調査し,抽出したパラメータを反映したモータ駆動回路のシミュレーションよりアーク放電時のエネルギー量の算出を実施したので報告する.

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