• セッションNo.137 衝突安全
  • 10月25日  9:30-12:35
  • 座長:伊藤 大輔(関西大学)
No. タイトル・著者(所属)
1

多様な乗員姿勢での衝突安全評価への適用を見据えたTHUMSの体幹の回旋可動域の改善

高比良 与志樹・飯塚 洋二郎・宮崎 浩・林 重希・今井 裕明・中根 裕司(トヨタ自動車)

自動運転の車両では室内の快適性が向上し,乗員の姿勢が多様化すると考えられる.本研究は多様な乗員姿勢における衝突安全評価を見据え人体モデルTHUMSの体幹の回旋可動域の改善を目的とした.回旋に寄与する胸腰周辺の筋の経路等を調整することにより可動域が増加し,多様な衝突姿勢の評価へのTHUMS適用の可能性を示した.

2

THUMSを用いたFar Side衝突試験における人体忠実度向上

飯塚 洋二朗・宮崎 浩・高比良 与志樹・林 重希・今井 裕明・中根 裕司(トヨタ自動車)

衝突安全評価において導入が進んでいるVirtual Testにて,今後,人体モデルの活用が拡大していく.本研究は,その適用を見据え,人体モデルTHUMSのFar Side側突試験における頭部挙動の忠実度向上を目的とした.関節硬さの調整により,頭部挙動の人体忠実度が向上し,Virtual TestへのTHUMSモデル適用の可能性が示された.

3

前面衝突時におけるTHOR, Hybrid IIIダミーの骨盤後方回転の要因分析

東 才晴・趙 雨晴・水野 幸治(名古屋大学)・長坂 圭・鈴木 貴大・増田 出光(スズキ)

衝突試験用ダミーTHOR(50M,5F),Hybrid III(50M,5F)に対して前面衝突後席スレッド試験のFEシミュレーションを実施し,骨盤に加わる重心まわりの全てのモーメントを取得した.モーメントの時刻歴を分析し,腸骨,坐骨および尾骨の形状が骨盤の回転運動に与える影響を調べた.

4

2輪衝突ライダ挙動2次元縮退モデルの構築

前原 一範・齋藤 誠志・和田 良治・佐藤 崇・佐宗 高・岡元 雅義(本田技術研究所)・成川 輝真(埼玉大学)

2輪対4輪衝突時のライダー全身挙動の現象理解を目的として,2次元縮退モデルを作成した.頭部,ヘルメット,上体部,胸骨部,下腿部の5剛体で構成し,膝位置は前後に移動するピボットで拘束した.実物大衝突試験と比較した結果,頭部移動量と胸たわみについて同様の結果が得られた.

5

多様な乗員に対応する胸部応答予測精度向上

松葉 郁文・根岸 俊充・林 重希・今井 裕明・中根 裕司(トヨタ自動車)

各国アセスメントにおいて様々な条件によるバーチャルテストの導入が加速している.本研究では多様な乗員(体格・構造)に対応するためのベルトモデルの開発を目的とした.ベルト巻残り量に応じた荷重特性スケーリング,乗員姿勢の詳細再現,ベルト・乗員間の摩擦状況再現により,シミュレーションの実機再現性を向上した.

6

自動車乗員の着座時における骨盤角度の静的計測と走行時の時間変化

田中 良彦・趙 雨晴・水野 幸治(名古屋大学)・一杉 正仁・東條 美紗(滋賀医科大学)・中島 豊・小川 健太郎・石垣 良太・松岡 弘樹(オートリブ)・薄井 雅俊(自動車技術総合機構)

加速度センサーを応用した角度センサーと3次元測定器を用いて自動車乗員の初期の着座姿勢を測定し小柄乗員の骨盤角度の傾向を調査した.同じ角度センサーを用いて運転中の乗員の姿勢変化にともなう骨盤角度の変化を検討した.

7

運転席側エアバッグモデルの複数条件における反力特性の精度向上に関する技術開発

森川 博史・内山 裕貴・小堀 祥子・山岸 道弘(日産自動車)

前面衝突エアバッグのエネルギー吸収量の増加に伴う仕様変更により,CAE解析で展開途中の挙動まで再現が必要となったため技術開発を行った.モデル化にあたり,エアバッグの展開挙動に影響する因子を特定した後,単品実験で測定した特性をモデルに織り込むことで予測精度を向上させた.

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