• セッションNo.138 交通弱者(車いす,電動キックボード,自転車)
  • 10月25日  13:35-15:40
  • 座長:國行 浩史(公立諏訪東京理科大学)
No. タイトル・著者(所属)
1

歩行者事故の交通事故統計を用いた手動車いす利用者の交通事故外傷の検討

大賀 涼(科学警察研究所)

手動式車いす利用者の交通事故に関する研究は限られている.日本の交通事故統計では,歩行者の種別として手動式車いすの関わる事故が集計されている.そこで本報告では交通事故統計を用いて,手動式車いすの関わる事故の情報を検討する.損傷主部位などの情報から車いす利用者の交通事故外傷の特徴について報告する.

2

電動キックボードの衝突・転倒現象と傷害に関するスコーピングレビュー

木戸 晶洋・大賀 涼(科学警察研究所)

電動キックボードの普及が急速に進んでいるが,その衝突・転倒現象についての研究は未だ不十分である.本研究では,海外の研究論文を対象に含めたスコーピングレビューを行い,電動キックボードの衝突・転倒現象に関する研究を整理し,さらにそのような事故による傷害についての知見をまとめた.

3

道路交通における自動車と自転車の共存についての事故統計分析からの検討
-乗用車および大型トラックと自転車の衝突での人身傷害からの検討-

関根 康史(福山大学)

自転車は,歩道と車道の区別のある道路では,車道を走行することが原則とされるが,自転車と自動車が衝突すれば,自転車乗員を死亡や重傷にさせてしまう可能性も少なくない.本稿では,事故統計分析から,自転車事故の特徴を明らかにすることによって,道路交通における自動車と自転車の望ましい共存について論じたい.

4

スマートフォンを活用した自転車接近通知の効果評価

横井 康伸(トヨタ自動車)・北原 武(KDDI)・安井 智子(トヨタ自動車)・黒澤 研吾(KDDI)

自転車と車両の事故の中で信号無し交差点での出会い頭事故が最も多く発生している.この事故を防ぐために我々はスマホを活用した自転車接近通知システムを開発した.本研究では,タクシー,デリバリードライバの協力のもと,公道で本システム通知による,効果(減速有無)と受容性評価を実施した.また,システム通知による減速による事故削減効果について考察した.

5

電動キックボードに対する被害軽減ブレーキシステムの動作に関する研究

戸田 均・加藤 寛樹・佐脇 隆太・小倉 崇生(三重県警察本部)

電動キックボードは衝突被害軽減ブレーキシステム(AEBS)の制御対象ではない.しかし,シルエットが歩行者と類似するため,AEBSが作動することが考えられた.AEBSの作動の有無は,交通事故解析において重要である.本研究では,電動キックボードに対するAEBSの作動状況を明らかにした.

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