• セッションNo.152 動力伝達系II
  • 10月25日 白橿1 12:35-14:40
  • 座長:相原 建人(法政大学)
No. タイトル・著者(所属)
1

大型FCVの回生ブレーキ作動不可時向け空気圧縮開放式補助制動装置(第4報)
-側面シール方式および排気再利用による過給方式の採用-

佐野 ちなつ・前山 大輔・藤田 壽憲・柴山 尚士(東京電機大学)

FCVトラックの回生ブレーキ作動不可時に備える空気圧縮開放式の簡易型補助ブレーキを前報までに提案した.本報では実用化に向けた課題の過給用外部コンプレッサ容量を削減するための排気再利用方式と,信頼性を高めるためOringを廃止してピストンとシリンダとの側面シールで機能させることに取り組んだ.その結果を報告する.

2

2モータEVシステムによる異常検知手法の検討
-遊星歯車機構と制御によるモータトルク低下の検出-

日下部 誠・中澤 輝彦・長田 育充・服部 治博(豊田中央研究所)

二つのモータ動力を遊星歯車で合流するEV用駆動システムの異常検知手法を提案する.システム出力トルクと二つのモータの回転速度差を目標値とした協調制御の制御量変化から,片側モータのトルク低下を伴う異常を検出する方法を考案し実機検証を行った.ロータ温度上昇に伴うトルク低下を高精度に検出可能なことを確認した.

3

BEV動力・変速機構がWLTC走行時の電費におよぼす影響調査

森吉 泰生(サステナブル・エンジン・リサーチセンター/千葉大学)・大野 実・水島 睦視・窪山 達也(千葉大学)

BEVの電費を改善するために,動力(モータ/ジェネレータ)と変速機の組み合わせを変えた研究が盛んにおこなわれている.本研究では,複数の動力性能と変速機(固定式,有段・無段式)を組み合わせた時の定常時とWLTC走行時の電費シミュレーションをTRAMIのOpenModelicaモデルを使って行った.この結果,定常結果とWLTC走行結果は必ずしも一致しないこと,遊星歯車機構ではリングギア出力がすぐれること,2モーター+多段変速の組み合わせがもっとも電費が良いことなどが定量的に示された.

4

トランスミッション-iLS台上評価設備を用いた車両・エンジンレス変速制御適合の実現

佐藤 大騎・百々 浩平・塚本 健一朗・木暮 大介・荒川 一哉(トヨタ自動車)

パワートレインの変速制御適合は車両の過渡挙動を捉える事が重要であり,実車評価に依存してきた.早期完成度向上による開発効率化を実現する為,物理モデルと高応答ダイナモを用いたHiLS 台上設備を開発し,車両・エンジンレス開発を実現した.さらに,結果をフルモデルに反映し開発を推進した例も紹介する.

5

前輪増速機構を用いた車両挙動のメカニズム解析

小野 瞭・清水 友博・伊藤 奨・柿原 裕介・小栗 昌己・山崎 義暢・薮崎 佑介・川原﨑 洋文・青木 亮治(SUBARU)

プロペラシャフト付きAWD車両の特徴である前後差回転拘束によるトルク移動のメカニズムと車両挙動への影響解明に取り組んでいる.先行研究よりシチュエーションに応じた前後差回転比で拘束することが旋回時の運動性能向上に有効だとわかっている.今回,前輪増速機構を用いた雪上における車両挙動を解析したので報告する.

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