• セッションNo.154 生産・製造
  • 10月25日 白橿2 9:30-11:35
  • 座長:鈴木 教和(中央大学)
No. タイトル・著者(所属)
1

温間フローフォーミングによるローターシャフトの中空一体化工法開発(第1報)

田口 直人・長縄 智義(日産自動車)・檜垣 孝二・山崎 卓矢(日本スピンドル製造)

電動車両には,各種モーターが採用されているが,より高効率な状態でモーターを動作させるためにより高回転化への対応が求められている.また,高回転で運転すると高温になるため,ローターシャフトにおける冷却構造を持たせるニーズも出てきている.これらの要件を織り込んだローターシャフトをより安価に製造するための温間フローフォーミング工法適用開発の一例を報告する.

2

ベイズ最適化を用いた切削シミュレーションによる最適加工条件の探索

江渡 寿郎・大西 慶弘・宮口 竹雄(伊藤忠テクノソリューションズ)

本講演では切削シミュレーションによる切削加工試験を大量実施した結果を評価することで新しい加工知見の発見に取組んだ事例を紹介する.シミュレーション点数が多くなるケースでは最適化技術のひとつであるベイズ最適化により少ないシミュレーション点数から結果を考察する枠組みについて検討を行った.

3

コイル線成形CAEのサロゲートモデルを用いた高速化技術開発

中野 慎太郎・寺部 俊紀・Le Dinh Thanh(トヨタ自動車)

電動車用モータのコイル線成形時の加工による膜厚減少を予測するため,基礎実験とCAEを組み合わせて予測技術を開発.更にCAEの高速化としてCNNを用いてサロゲートモデルを構築し計算時間短縮を実現.性能CAEと同期したモータ開発による初期設計素性の向上により,開発期間短縮に貢献できる.

4

トルク法における初期締付け力のばらつきへの影響に関する一考察

晴山 蒼一・真鍋 健一・小林 訓史(東京都立大学)

多数のボルトを締付ける場合,トルク係数や摩擦係数および締付けトルクは初期締付け力(初期軸力)の変動に大きな影響を与える.摩擦係数は締付け時の潤滑状況やねじの加工精度などの影響を受ける.締付けトルクはトルクレンチ等の着力点位置までの距離と作用する力の積によるものでトルク係数などとは独立な変数と考えられる.摩擦係数やトルク係数については多くの研究結果があるが,締付けトルクのばらつきについては詳細な検討はなされていない.本研究では,まずトルクレンチの着力点位置や力の方向の誤差と工具自体の誤差が締付けトルクに与える影響を検討する.次に,簡単な締付け試験を3人の作業員で行った締付け作業すなわちヒューマンエラーに基づく締付けトルクのばらつきへの影響を調べた.検討結果および試験結果による締付けトルクのばらつきを90%信頼限界値として整理した.

5

マスチック接着剤による外板パネル歪におよぼすパネル曲率,板厚の影響

岩間 隆史・佐藤 健太郎・大西 洋一郎・塩崎 毅(JFEスチール)・宇野木 啓吾・通山 大樹・渡部 貴史・松永 賢一(トヨタ自動車九州)

マスチックが塗装工程で硬化収縮する際,外板パネルの引込みによる歪が課題となる.歪に影響する因子としてパネル板厚は知られるが,意匠曲率の影響は解明されていない,
歪へおよぼす意匠曲率の影響をラボモデルによる実験およびCAEにより調査した.歪への影響度は,板厚より意匠曲率の方が大きいことが明らかになった.

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