• セッションNo.86 車両開発II
  • 10月23日 会議室1+2 12:10-14:15
  • 座長:須藤 晶(本田技術研究所)
No. タイトル・著者(所属)
1

実走行シミュレーションを用いた乗り心地ボデー開発

粟生 知矢・鴫原 孝佳(トヨタ自動車)

車の乗り心地性能開発では,近年,”質感”などと表現される高周波域の振動現象が指摘されている.
 本論では,実走行シミュレーションを活用して,実働時のボデー振動モードを解析.高周波域におけるボデー構造の弱点を明確化,製造工程変更を含む構造変更につなげた.作成した実車にて”質感”の改善を確認した.

2

適応サンプリングに基づく差分進化を用いたオフロード車両の多性能両立設計

河村 拓昌・津田 和希・菅井 友駿・新谷 浩平・西川 幸治(トヨタ自動車)

オフロード車両における悪路走行時には,サスペンション特性の調整により乗員の乗り心地性能の向上が図られる.一方,乗り心地性能に寄与するサスペンション特性は,岩石等の乗り越えによる路面からの入力荷重荷重の大きさと背反する可能性がある.異なる複数の性能指標を両立させるためには,従来,試行錯誤的に設計変数の最適組合せを探索していた.本論文では,差分進化法を応用した新しいデータ駆動型セットベース設計法を用いたオフロード車両の初期性能設計法を示す.

3

製造・性能制約を考慮可能なフードマスチック自動配置技術の開発

大塚 紀子・小野寺 啓祥・谷口 真潮・木村 成竹(トヨタ自動車)

現在のフード開発では,マスチック間距離や配置可能エリア等の多くの製造制約があり,それらと張り剛性性能を両立させる為にマスチックの配置とCAE評価を繰返している.本研究では,マスチック配置検討効率化を目的に,AIを用いた張り剛性予測と自働配置で成立配置パターンを短時間で生成可能な設計技術を開発した.

4

機械学習を利用したFDS(Flow Drilling Screw)接合の破断予測手法の開発

中條 昂司郎・佐藤 浩史・石橋 慶輝・井原 久・松岡 久祥(日産自動車)

FDS接合は,アルミ材同士の接合やアルミ―鉄鋼材などの異材接合も可能なため採用例が増している.本報は,CAEでの衝突現象の再現を目的にテストピース試験結果を機械学習したモデルを作成し,破断荷重・破壊モード推定に利用・精度の検証をした事例を報告する.

5

アルミ鋳物を含むアーク溶接部のCAEモデルの開発
-多点拘束機能を用いた疲労強度予測手法の開発-

市川 友理・浦川 和士・新里 映太・河村 拓昌・磯野 志之(トヨタ自動車)

ボデー骨格にアルミ鋳物が採用され,その接合手法としてアルミアーク溶接が検討されている.疲労強度設計において溶接継ぎ手部の疲労強度の把握が重要であるが,鋳物母材と板物母材を結合するアーク溶接のCAEモデルは存在しない.今回は,新規に多点拘束機能を用いたモデルを開発し,疲労強度評価が可能となったことを示す.

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