• セッションNo.93 振動騒音乗り心地I
  • 10月23日  9:30-12:10
  • 座長:杉山 康二(スズキ)
No. タイトル・著者(所属)
1

エンジンブロック合わせ面を考慮したシミュレーションモデルの提案

高橋 菜月・三上 真人(山口大学大学院)

燃焼起因振動に関する既存の研究では,ウェーブレット相互相関解析法を用いて単気筒ディーゼルエンジンの燃焼起因振動の伝達遅れを求め,伝達経路を調査している.本研究では実際のエンジンを模擬したシミュレーションソフトを改良し,エンジン外壁面における振動加速度を実験値により近付ける方法を構造的観点で調査した.

2

パワープラント共振を考慮したモータ始動トルクコントロールによる2モータハイブリッドエンジン始動振動性能の向上

渡辺 賢(本田技研工業)・田原 孝一・北山 知寛(オートテクニックジャパン)

2モータハイブリッドエンジン始動振動はクランク始動角によってレベル差が大きい.本研究はパワープラント剛体共振に着目し,エンジン回転上昇周期とパワープラント剛体共振が合致することで形成される,クランク始動角別のパワープラント振動ピークをエンジン回転上昇周期の変化により低減し,始動振動性能を向上した.

3

CVT搭載4輪駆動車のトーショナルダンパ適用によるNVH性能とAWD性能の向上

福留 弘幸・山下 覚嗣・藤田 純・手塚 朋彦(本田技研工業)

CVT搭載4輪駆動車にトーショナルダンパーを適用するための車両試験とCAEを組合わせた手法を紹介する.プロペラシャフトへの最適配置により,回転アンバランスによる振動を悪化させずに駆動系ねじれ共振に伴うNVH性能を 向上させた.更に後輪駆動力設定の自由度が高まりAWD性能も向上させた.

4

トランスミッションユニットにおける音・振動計測の設備間機差の要因解析と適正な治具仕様の決定手法確立

永峯 利樹・日下部 卓也・正 浩志・不破 稔夫・高瀬 一樹(トヨタ自動車)

トランスミッション用の音と振動の計測を行う評価設備を工場品管で立ち上げるときに,共振により計測結果が技術部設備と違う結果になる問題が過去から発生している.設備と供試体の間の面板治具を変更することで対策をしていたが,その仕様を事前に決めることができず,やり直しをしていた.
それについて実測結果からFEMを作成し,解析により機差の要因解析を実施した.また,この結果から事前に面板治具の仕様を決定する手法を導き出した.

5

R-S連成原理によるプラネタリギヤノイズ解析

菅野 将俊・新谷 啓行・小川 祐則(エステック)

小型高回転化が進むトランスアクスルにおける遊星歯車騒音を高精度に予測する技術が求められている.R-S連成原理は,周波数軸でギヤの回転を考慮し,かつ,サイドバンドを含む予測が可能である.平行3軸に適用したR-S連成を拡張し,遊星歯車に対応した解析ソルバーを開発し,その有用性を検証した結果を報告する.

6

ジェネレーティブデザインを活用したディーゼルエンジンのギヤ構造最適化

山岸 誠弥・岡崎 一也・石川 泰裕・山下 健一(いすゞ中央研究所)

ジェネレーティブデザインを商用ディーゼルエンジンのギヤ構造に適用し,大幅な軽量化が可能な構造検討を実施した.3次元弾性変形の考慮が可能なギヤトレインモデルによる構造の剛性低下による噛合い悪化の検討を行い,実機評価によりギヤラトル音の低下と従来アイテムの置換えによるフリクション低減効果を確認した.

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