• セッションNo.96 自動車の運動と制御I
  • 10月23日  9:30-11:35
  • 座長:勝山 悦生(トヨタ自動車)
No. タイトル・著者(所属)
1

車体スリップ角低減に着目した後輪操舵システム

福川 将城・土屋 義明(アイシン)・藤田 好隆(トヨタ自動車)・山本 拓哉(アイシン)

低速時,車体は進行方向に対し外向き状態で旋回する事が知られている.車体を進行方向側に近づければ,ドライバの視線移動量が減り安全性が向上すると考えた.本研究ではドライビングシミュレータや実車にてドライバの頭部視線挙動を評価し,車体と進行方向のズレには車速による適値が存在することがわかったので報告する.

2

サスペンションの上下摩擦が車両平面運動に及ぼす影響

田中 歩武・芝端 康二・山門 誠・山本 真規・安部 正人・狩野 芳郎(神奈川工科大学)

サスペンションの上下摩擦が車両平面運動に及ぼす影響を解析した.上記の摩擦はロール運動へ影響し, ロールステアを介して平面運動に影響を及ぼすことを明らかにした.従来の定常でも過渡応答試験でもない,ドライバ評価に近いスローランプ操舵入力試験により,上記の影響を車両挙動として把握する新試験方法を提案した.

3

ロール運動と平面運動の連成の解析

松浦 永治・酒井 英樹(近畿大学大学院)

自動車の性能評価において操安性がある.操安性はドライバの想定している通りに自動車が動くか否かに大きく影響する為,自動車の開発において重要な性能である.本研究ではロール軸の前傾後傾の変化がロール運動に与える影響について解析した.ロール軸が前傾のとき,ロール軸まわりのロール運動の車速領域が広がった.

4

ロール感の定量評価

吉岡 祐至・坂本 圭・中原 淳(本田技研工業)

物理量の観測が容易でない官能性能を定量的に評価する方法を検討した.ドライビングシミュレータを用いることで路面外乱やセンサ分解能の影響を抑制した.そして,車両挙動を変化させ,車両挙動と主観的特性の相関性を調べた.その結果,ロール角とピッチ角の位相差が旋回感に寄与することを定量的に評価することができた.

5

ピッチ挙動の制御による旋回感の向上

大久保 直人・柳 貴志(本田技研工業)

一般ドライバに日常的な運転における自然な旋回感を提供するため,操舵で生じるロール挙動ピッチ挙動と旋回感の関係性を考察して,加減速の制御でピッチ挙動を調整する制御則を考案した.ドライビングシミュレータテストにより,考案した制御則は旋回感の向上に効果があることがわかった.

Back to Top