• セッションNo.79 バイオメカニクス(OS)
  • 5月23日 パシフィコ横浜 G414+G415 13:40-15:45
  • 座長:大谷 竜士(日産自動車)
OS企画趣旨
事故データや人体モデルなどを活用した,自動車の衝突事故における人体の傷害発生メカニズムの解明と傷害軽減に向けた研究成果について,発表・討議する場とする.
企画委員会
インパクトバイオメカニクス部門委員会
オーガナイザー
一杉 正仁(滋賀医科大学),高橋 祐公(本田技術研究所),大谷 竜士(日産自動車),伊藤 大輔(関西大学),泉山 朋大(マツダ)
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No. 配信 タイトル・著者(所属)
1

平均体型女性バーチャル人体モデルの開発

藤田 騎行・松田 貴男・北川 裕一(トヨタ自動車)

自動車事故における乗員保護の男女公正性に関する研究ニーズが高まっている.小柄女性を模した衝突試験用ダミー人形は実用されているが,平均体型女性のダミー人形はない.本研究では平均体型女性のバーチャル人体モデルを開発した.車両前面衝突における女性乗員の挙動や傷害リスクを解析,男性乗員との相違を分析した.

2

単胎妊婦乗員モデル開発および当該モデルを用いた衝突時の胎盤剥離傷害予測

泉山 朋大・辻 温乃(マツダ)・立岡 弓子(滋賀医科)・朝日 龍介(マツダ)・一杉 正仁(滋賀医科)

衝突時の妊婦乗員における胎盤剥離受傷機序は未解明である。この傷害予測を目的として30週相当妊婦乗員モデルを開発し、当該モデルによる傷害評価手法を確立した。加えて、衝突速度やシートベルト着用方法、胎盤位置と傷害程度の関係性を分析した。これらの結果をもとに推察した胎盤剥離傷害機序を含めて報告する。

3

車椅子乗員の安全確保に向けた拘束装置の提案

一杉 正仁・桑原 歩夢(滋賀医科大学)

車椅子で自動車に乗車する人に対して、現行のシートベルトは適正な位置に着用できず、事故時に致命的損傷を負う例があった。さらに、スレッド試験によって、サブマリン現象や高い胸部変位が確認された。そこで、車椅子乗員に対する安全な拘束装置を開発し、その効果を検討した。

4

ファーサイド側突事故における胸腹部の傷害の影響因子と傷害低減の検討

井田 等・楠原 由人・浅岡 道久・青木 雅司(豊田合成)・一杉 正仁(滋賀医科大学)

北米の交通事故データベースであるCISSを用いてファーサイド衝突事故の受傷傾向とその影響因子を分析した。シートベルトで拘束された乗員については胸腹部の傷害低減が重要になることが分かったため、人体モデルTHUMSを用いたシミュレーションを行い胸腹部傷害の低減方法を検討した。

5

人体有限要素モデルを用いた電動キックボード事故時の傷害メカニズムの検討

伊藤 大輔・藤島 舜(関西大学)

本研究では人体有限要素モデルを用いて電動キックボード事故時の傷害の発生機序について分析した.四輪車との衝突および歩車道境界ブロックとの衝突時の人体挙動や各部位の傷害程度を評価し,衝突角度が挙動に及ぼす影響が大きいことを示した.

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