• セッションNo.143 運転支援
  • 10月25日 桜1 12:10-14:15
  • 座長:平岡 敏洋(日本自動車研究所)
No. タイトル・著者(所属)
1

潜在的な危険に対する予測を促す視覚情報による運転支援システムの基本的検討

佐久間 雄己(成蹊大学大学院)・竹本 雅憲(成蹊大学)

駐車車両側方通過場面を対象として,潜在的な危険となる駐車車両の死角および近くの走行自転車に対する予測を促す運転支援システムの有効性を検討した.ハザードごとに安全確認と運転操作に関する視覚的な支援情報を提示するシミュレータ実験を行い,ハザードに対する側方間隔,走行速度および確認終了位置などを分析した.

2

力覚インタラクションを活用した運転操作支援システムの開発

菅本 周作・井上 聡・濱口 剛・西郷 慎太朗・半田 聡(トヨタ自動車)

運転支援システムは利便性の向上に貢献してきたが,場面によってシステムの指定する運転操作を受容できず,システムを十分に活用できないドライバが存在する.そこで,より多くの場面でドライバに運転支援技術の嬉しさを提供するため,ドライバはシステムに操作を指定される感覚がないものの,システムの補助により運転しやすく感じられる操作支援制御を開発し,その効果を検証する.
ここでは,ステアリング操作に関する支援制御を検討する.本制御は,それのみで目標操作量を実現する自律的な操舵制御はしないことを特徴とし,車両に取り付けられた外界センサ等のデータから演算されるドライバ操作の先読み操作量に基づいて操舵反力を変化させる.これにより,ドライバは操舵反力の変化を手がかりに,自身の先読み操作に相当する操作のフィードフォワード成分の精度向上させることで,サポートはありつつもドライバ自身で上手く運転できる感覚が得られると考えられる.
ドライバのフィードフォワード成分の精度向上は直接的には計測できないため,フィードバック成分に相当するステアリングの修正操作量に効果が現れると考え,実験車両を用いた計測を通じてその効果を検証した.

3

地図情報を活用したヘッドランプ配光制御技術におけるカーブ走行時の視認性評価

太田 脩平・高本 周作・関 崇博(三菱電機)

視線とヘッドランプ配光のずれは視認性の低下を招くため,カーブ中も両者は一致する必要がある.
そのため,現在位置と地図情報から進行方向の道路形状に合わせた配光制御方式が考案されている.
評価の結果,道路形状だけでなく遮蔽の有無も視線方向に影響を与えることが判明し,遮蔽に応じた配光制御が理想的と示唆された.

4

道路起伏に伴うすれ違いビームの仰角変動が対向車に与える不快グレアの解析

青木 義郎・加藤 洋子・関根 道昭(自動車技術総合機構)

すれ違いビームは対向車ドライバに不快グレアを与えないように配光が定められているが,自車両の仰角変動や対向車との位置関係により,グレアを与える可能性がある.本研究では実路を走行する実車の仰角変動を測定し,グレアの発生状況を数値解析した.ダイナミックオートレベリングによる対策の可能性についても検証した.

5

振動と注意対象の位置対応を利用したシートによる注意喚起方法の検討

上村 洋介(京都工芸繊維大学大学院)・北川 哲也・古舞 隆司(富士シート)・西崎 友規子(京都工芸繊維大学)

シートの振動を利用した,直感的且つ負担の少ない注意喚起方法を検討した.高齢者を含む,あらゆる年齢層の運転者に適応できるよう,大学生と高齢者を対象にした実験を行った結果,背部からの振動は注意対象に対する反応を促進した.さらに,出現する注意対象と同じ方向から振動が呈示される時に,反応が有意に早くなった.

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