実行委員長挨拶
産業応用部門長岡大会へのお誘い
~長岡から醸せ!産業と技術革新の基盤~
2021年 電気学会 産業応用部門大会 実行委員会委員長
伊東 淳一(長岡技術科学大学)
電気学会産業応用部門大会を8月25日から27日までの3日間,新潟県長岡市で開催します。1997年に故高橋勲先生を実行委員長として部門大会を開催して以来,24年ぶりの開催となります。
長岡には,見事な田園風景に加え山古志村の棚田,錦鯉,少し足を伸ばせば弥彦山と豊かな自然に溢れています。また,誰しも歴史で習う縄文時代の火焔土器の発掘された馬高遺跡があり,米百俵の小林虎三郎,幕末の河井継之助などの偉人たちの記念館など多くの観光スポットがありますので是非お越しください。
さて,新潟,長岡といえば,「日本酒」に期待をいただく方もいらっしゃるでしょう。是非ご期待ください。醸造の町,摂田屋を初めとして,駅の近くにも多くの酒蔵があり市内には見学できるところもあります。また,駅前の飲食店では気軽に多くの新潟の酒を楽しむことができます。新潟には酒の肴をはじめおいしいものがたくさんあります。笹団子,栃尾の油揚げ,エゴや,岩牡蠣,ブリをはじめとする日本海の幸,焼き魚の王様ノドグロなど,あげれば紙面を埋め尽くすほどです。
長岡大会では下記のような工夫をしています。
- 「長岡から醸せ!産業と技術革新の基盤」というスローガンを設定しました。「醸す」には“酒や醬油などをつくる。醸造する。”の意味のほかに“その場に,ある雰囲気や状態を出現させる。”(三省堂大辞林三版より引用)との意味があります。また,「産業と技術革新の基盤」は国連サミットで定められたSustainable Development Goals(SDGs,持続可能な開発目標)のSDG9に定められた目標であり,本学が世界唯一のハブ校を担っています。まさに,部門大会は新潟で醸した日本酒や名物をつまみながら,参加者全員で持続可能な世界を目指して,産業と技術革新の基盤について議論する場を醸したいと思います。
- これまで,部門大会は5月中旬の締め切りでしたが,昨今の働き方改革や論文集の電子化に伴って,6月初旬としています。ゴールデンウイークにしっかり休んで鋭気を養っていただき,是非多く論文投稿をお願いします。
- 特別公演は,中国電気学会および韓国パワーエレクトロニクス学会からの講演に加えて,本学東前学長より長岡らしく,「雪氷工学」,また,新潟県醸造試験場金桶場長より,新潟県の日本酒に関する講演をいただきます。雪や日本酒に対するウンチクを深めていただき,楽しいお酒の会話の一助にしていただければと思います。このほか,テクニカルツアーも長岡らしく,酒蔵見学などスローガンにちなんだ内容を用意しています。
昨年度はコロナ禍の中,断腸の思いで開催延期となりました。実行委員会では,オンライン開催,現地とオンラインとのハイブリッド開催の準備を行い,これからの新しい学会のありかたを皆様と共に模索しながら築いていければと思います。実行委員会一同,皆様のご参加をお待ちしています。よろしくお願いします。